「いっつぁん」が駆ったブルドッグ【3】「F1のテクノロジーが搭載されたシティターボⅡ。最高出力110psのハイパワーを叩き出す小さなモンスター

AI要約

1985年式 ホンダ シティ ターボⅡは、空冷式インタークーラーを装着したことで高い過給圧0.85kg/cm2を実現し、110psの最高出力を誇るハイパワーエンジンを搭載しています。

特筆すべきは、「スクランブル・ブースト」と呼ばれる機能で、エンジン回転数が4000rpm以下でスロットル全開の時に過給圧が10%もアップし、圧倒的な加速を実現します。

シティターボⅡは全長×全幅×全高(mm) 3420×1625×1470、エンジン型式は直列4気筒SOHCターボで、発売当時価格は127.8万円でした。

「いっつぁん」が駆ったブルドッグ【3】「F1のテクノロジーが搭載されたシティターボⅡ。最高出力110psのハイパワーを叩き出す小さなモンスター

【1985年式 ホンダ シティ ターボⅡ Vol.3】

シティターボとの最大の違いは空冷式インタークーラーを装着した点。吸入空気の温度を下げることで体積を縮小、空気密度を高めてシリンダーへの充填効率を高めるインタークーラーはF1テクノロジーのフィードバックだ。

これにより、無鉛ガソリン車で世界最高の過給圧0.85kg/cm2という数値を達成。さらにエンジン自体にも変更が加えられ、燃焼室形状を専用設計し、アンチノック性能をさらに向上させたニューコンバックスエンジンを採用。

これらにより1.2Lという小排気量ながら最高出力110psというハイパワーを引き出している。加えて、ターボⅡには隠し玉も用意された。それが「スクランブル・ブースト」で、エンジン回転が4000rpm以下でスロットルを全開にした場合、過給圧を10秒間、約10%もアップ。アクセルを踏み込んだ瞬間の圧倒的な加速レスポンスを見せつけるのだ。

1985年式 ホンダ シティ ターボⅡ(AA)

全長×全幅×全高(mm) 3420×1625×1470

ホイールベース(mm) 2220

トレッド前/後(mm) 1400/1390

車両重量(kg) 745

エンジン型式 ER型

エンジン種類 直列4気筒SOHCターボ

総排気量(cc) 1231

ボア×ストローク(mm) 66.0×90.0

圧縮比 7.6:1

最高出力(ps/rpm) 110/5500

最大トルク(kg-m/rpm) 16.3/3000

変速比 1速2.916/2速1.764/3速1.181/

4速0.846/5速0.655/後退2.916

最終減速比 4.066

ステアリング ラック&ピニオン

サスペンション ストラット(前後とも)

ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/リーディングトレーリング

タイヤ 185/60R13(前後とも)

発売当時価格 127.8万円

初出:ハチマルヒーロー vol.044 2017年11月号

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)