「銅」のゴルフ・松山が600万円で「金」のやり投げ北口は300万円、「銀」の卓球女子は0円! パリ五輪「メダル獲得で得られるお金」は競技間で大きな格差

AI要約

日本はパリ五輪で18個の金メダルを獲得し、国内記録を更新した。報奨金はJOCからもらえるが、各競技団体からも支給される。

体操の岡慎之助は3冠に輝き、JOCから1600万円の報奨金を受け取る。さらに日本体操協会からも報奨金が出る。

ゴルフは報奨金が最も多く、金メダル獲得で2000万円が支払われる。卓球とバドミントンも高額の報奨金を受け取る。

「銅」のゴルフ・松山が600万円で「金」のやり投げ北口は300万円、「銀」の卓球女子は0円! パリ五輪「メダル獲得で得られるお金」は競技間で大きな格差

 パリ五輪ではメダルラッシュに沸く日本。最終盤の大会18日目には、陸上の女子やり投げで北口榛花が金メダルに輝き、五輪の日本女子フィールド種目では史上初のメダル獲得を成し遂げた。日本勢のメダルは金18個、銀12個、銅13個で国別メダル数は6位につけている(8月11日現在)。メダルを獲得した選手たちには、その栄誉をたたえて日本オリンピック委員会(JOC)から報奨金が贈られるが、それとは別に各競技の団体から報奨金が出ることもある。メダリストはどれほどの金額を手にするのか。

 まず、JOCからは金メダルを獲得した選手に500万円、銀メダルで200万円、銅メダルで100万円が贈られる。これはどの競技でも変わらない。

 今回、JOCから大きな額の報奨金を手にすることになったのが、体操の岡慎之助だ。初出場ながら団体総合、個人総合、種目別鉄棒の3冠に輝き、種目別の平行棒でも銅メダルを獲得した。JOCからは金メダル3個で1500万円、これに銅メダル1個の100万円を合わせて1600万円の報奨金を手にすることになった。加えて、日本体操協会からも報奨金が支払われる。スポーツ紙デスクが言う。

「日本体操協会は国際試合でメダルを獲得した選手に報奨金を支払うが、競技会のランクによって報奨金の額が変わる。Aランクの五輪は金で50万円、銀は30万円、銅は20万円が支払われる。岡選手は金3個で150万円、銅1個で20万円の計170万円となります。JOCの報奨金も含めて1770万円を手にするわけです」

 こうした競技ごとの報奨金については、各競技団体の“懐具合”によって額に差が出ている。最も報奨金を多く設定しているのがゴルフ。日本ゴルフ協会によれば、金メダルを獲得すれば2000万円、銀メダルは1000万円、銅メダルは600万円の報奨金が支払われるという。

 男子ゴルフで銅メダルを獲得した松山英樹には、JOCからの100万円と日本ゴルフ協会からの600万円の計700万円が支払われる。最終ラウンドまで首位争いに絡んだ女子ゴルフの山下美夢有は4位に終わったが、金メダル獲得なら2500万円の報奨金が出て、メダル4個の岡慎之助を上回るところだった。

 ゴルフに次いで報奨金が多いのは卓球とバトミントン。卓球はシングルス、バトミントンは個人に限定されているが、金メダルには1000万円、銀メダル500万円、銅メダル300万円が支払われる。卓球女子シングルスでは早田ひなが銅メダルを獲得して、JOCの報奨金と合わせて400万円を手にしたが、女子団体で獲得した銀メダルについては日本卓球協会の報奨金の対象とはならなかった。