【パリ五輪】メダルを獲得したオリンピック選手はいくらもらえる?(海外)

AI要約

オリンピック選手が獲得する報奨金について、各国の金額や選手に与えられる特典に差があることが紹介されている。

報奨金以外にも、広告契約などで稼ぐ方法があるが、多くの選手は費用を捻出するために別の仕事をしている実態が明かされている。

カザフスタンなど一部の国では、メダル獲得者に無料の住居などの特典が提供されていることも述べられている。

【パリ五輪】メダルを獲得したオリンピック選手はいくらもらえる?(海外)

オリンピックに出場した選手たちは、獲得したメダルに応じて賞金を受け取る。

アメリカの場合、金メダルなら3万7500ドル(約550万円)、銀メダルは2万2500ドル、銅メダルで1万5000ドルだ。

賞金が最も高額なのは香港で、金メダリストは最大76万8000ドルもらえる。

オリンピックでメダルを獲得することは、人生最高の実績と言えるかもしれない ── ただ、お金持ちになれる保証はない。

各種目のメダリストに対し、国際オリンピック委員会(IOC)からの賞金はないが、多くの国が表彰台にのぼった選手たちに報奨金を出している。

だが、その額は国によって大きく異なる。

米国オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)の場合、金メダルなら3万7500ドル、銀メダルは2万2500ドル、銅メダルで1万5000ドルを支給する。2016年のオリンピックでは、金メダルが2万5000ドル、銀メダルが1万5000ドル、銅メダルは1万ドルだった。

これにより、体操女子のシモーネ・バイルズ(Simone Biles)選手のようなスターアスリートには大きな報酬がもたらされる。バイルズ選手はパリ2024オリンピックで金メダル3個、銀メダル1個を獲得したので、総額13万5000ドルが支給される。

こうした報奨金は過去8年間、インフレ率を上回って増額されてきたが、他の国と比べると、必ずしも気前が良いとは言えなさそうだ。

CNBCは各国のオリンピック委員会やスポーツ協会、現地の報道からの情報を引用し、アメリカを含む14の国のメダル獲得に伴う報奨金の額をまとめていて、アメリカは金銀銅、3つのメダル全てにおいて10位だった。

CNBCによると、香港とシンガポールが最も手厚く、金メダルを獲得した選手に対する報奨金はそれぞれ76万8000ドルと74万5000ドルだ。インドネシア、イスラエル、カザフスタン、マレーシア、スペインも10万ドル以上支給する。

一方、14カ国の中で報奨金が最も少ないのはオーストラリアで、金メダルが1万3000ドル、銀メダルが1万ドル、銅メダルは7000ドルだ。イギリスやノルウェーといった国のオリンピック選手たちは、メダル獲得による直接的な報奨金を支給されることはないとCNBCは伝えている。

もちろん、こうした報奨金だけがオリンピック選手が自身の成功によって利益を得る方法ではない ── 広告契約で大金を稼ぐアスリートもいる。だが、多くのオリンピック選手は競技を続けるための資金繰りに苦労している。遠征や道具、コーチ、からだのケアにかかる費用は、年間10万ドルにのぼることもある。そのため、オリンピック選手が別の仕事や副業で稼いで、生活費の足しにすることは珍しいことではない。

ちなみに、報奨金以外の"贈り物"を約束している国もある。例えば、カザフスタンはメダルを獲得したアスリートに無料で住居を提供すると言い、金メダリストには3部屋の、銀メダリストには2部屋の、銅メダリストにはワンルームのマンションが与えられる。