飲料の中に3Dイラスト…サントリーグローバルイノベがテスト販売

AI要約

サントリーグローバルイノベーションセンターは、3Dフードプリンターを使った飲料のテスト販売を始めた。2024年度にはカフェやイベント会場でのテスト販売を行い、25年度にサービス展開を目指す。

3Dフードプリンター「リドリス」は、特定の飲料とインクで動作し、飲料内に3Dパターンを描写する。将来的には3Dフードプリンターを貸し出し、専用の飲料やインクを購入してもらう形態を検討する。

大阪市内のカフェでのテスト販売では、猫やバラ、ダイヤモンドなどのイラストを描いた飲料を販売している。

サントリーグローバルイノベーションセンター(東京都港区、安東範之社長)は、飲料の中にイラストなどの3次元(3D)パターンを描写できる3Dフードプリンターを使った飲料のテスト販売を始めた。2024年度にカフェやイベント会場などで3Dフードプリンターを使った飲料のテスト販売をし、実績を作る。25年度中に3Dフードプリンターを使った飲料サービスの展開を開始することを目指す。

3Dフードプリンター「リドリス」は、専用の飲料と、インクの役目を果たす飲料を使用する。物理学を応用し、インク用飲料が沈殿や拡散、混合しないよう、重量密度やノズル動作を調整・制御し、飲料内に3Dパターンを描写した。飲料サービス展開時は3Dフードプリンターを貸し出し、専用の飲料やインクを購入してもらう方法を検討している。

大阪市内のカフェでの9月20日まで飲料をテスト販売する。飲料の中には、猫やバラ、ダイヤモンドなどのイラストを描く。同社は21年にリドリスの基礎研究を開始した。