19歳オーナーのレーシングビートRX-7【1】383.724km/h! ボンネビル最高速度記録達成車仕様に仕上げられたFC3S

AI要約

三好自動車がアップデートした1989年式 マツダ サバンナRX-7 GT-X(FC3S)について紹介。

若きオーナーのFC3Sへの想いとカスタム内容を詳細に解説。

現役で楽しめるFC3Sの魅力を探る。

19歳オーナーのレーシングビートRX-7【1】383.724km/h! ボンネビル最高速度記録達成車仕様に仕上げられたFC3S

ロータリーピュアスポーツとして登場した2代目RX-7も生産終了からすでに30年以上が経過。カスタムの世界では徐々に姿を消しつつあるFC3Sを三好自動車がスポーツテイストを盛り込みアップデート。まだまだ現役で楽しめる!

【1989年式 マツダ サバンナRX-7 GT-X(FC3S)vol.1】

以前に紹介したパンデムFC3Sを制作した「三好自動車」が手がけたもうひとつのFC3Sは、レーシングビート・ボンネビル最高速度記録達成車のレプリカ仕様。

RX-7マニアなら、「なかなかツウなところを狙ったね」というであろう、純白ボディに赤と青のラインが走るレーシングビートのカラーリングはシンプルながら印象に残るデザイン。

とはいえ、1986年のボンネビル最高速チャレンジにおける記録達成からすでに33年が経過。その記憶が消え去ろうとしているレーシングビートを現在によみがえらせたのは、弱冠19歳のオーナーだ。年齢よりも車齢が大きく上回るFC3Sを手にするきっかけは何だったのだろうか?

「FCにあこがれたのは漫画の『頭文字D』レッドサンズ仕様にほれたのがきっかけです。中学1年から6年間思い続けて、高校卒業と同時に白のFCを探し始めました。三好自動車さんは、近くにロータリーを扱うお店があると気軽な気持ちで立ち寄ったのが始まりで、車両購入からカスタムまで面倒を見ていただいています」と若きオーナーは語る。

主要諸元 Specifications

89年式 サバンナRX-7(FC3S) ■ボディ:8点式ロールケージ、フロントメンバーサポート、RE雨宮製フロントタワーバー

■エクステリア:レーシングビート仕様ラッピング、RE雨宮製フロントバンパースポイラー/サイドミラー、R-Magic製サイドステップ、前期リアコンビネーションランプ、レイブリック製ヘッドライト+IPF製LEDバルブ

■エンジン:13B型(654㏄×2ローター)サイドサポート加工、250ps/30㎏-㎠(過給圧0.9㎏/㎠)、トラスト製プロフェック

■吸排気系:トラスト製エアインクス、φ70㎜柿本改ステンレスマフラー

■冷却系:トラスト製アルミ2層ラジエーター、三好自動車製インタークーラー

■駆動系:マツダスピード製クラッチ/フライホイール、OS技研製LSD

■燃料系:SARD製燃料ポンプ

■制御系:社外コンピュータ、トラスト製プロフェック

■サスペンション:IDEAL製トゥルーヴァパ車高調(F)9㎏/㎜(R)6㎏/㎜

■ブレーキ:DEXELローター+IDIパッド

■タイヤ:ハンコックヴェンタスV12evo(F)215/40R18(R)235/40R18

■ホイール:ENKEI RS05RR 18×9J +35

■インテリア:Greddyステアリング、BRIDE×Greddyコラボバケットシート(運転席)、FC3Sアンフィニ用バケットシート(助手席)、シュロス製4点式ハーネス、日本精機製Defi製メーター(ブースト、油圧、油温)、Pioneer FH9400カーナビ

初出:ノスタルジックスピード 2020年 2月号 vol.23

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)