長崎発「きみみちゃん」が熱い!ビタミンD30倍?!のヒミツ  時津町が挑む"奇跡のキクラゲ"で地域再生

AI要約

長崎県時津町で新たな特産品として注目を集めているキクラゲの魅力と可能性について紹介。

時津町のキクラゲを活用したグルメ、特に地元ラーメン店で人気のキクラゲラーメンについて紹介。

かわはら農園の川原貴光さんがキクラゲ栽培に取り組む背景やこだわり、そして高品質なキクラゲの製品について紹介。

長崎発「きみみちゃん」が熱い!ビタミンD30倍?!のヒミツ  時津町が挑む

長崎県内21市町を巡りながら知られざる街の魅力を発掘し、おすすめのグルメを紹介する。長崎県時津町で、新たな特産品として注目を集めているのが「キクラゲ」だ。栄養価が高く、多様な料理に活用できるこの食材が町の新しい産業として育ちつつある。その魅力と可能性を探る。

栄養豊富なキクラゲが、ラーメンの具材からヘルシーな一品まで、時津町の食卓を彩っている。

町内のラーメン店「屋台みそラーメン市」では、地元産のキクラゲをふんだんに使ったラーメンが人気を集めている。店主の木下雄市郎さんは「時津にこんなおいしいキクラゲがあるということが全国に広まってくれたらうれしい。同時にうちのラーメンも」と、キクラゲの魅力とともに自店の味にも自信を見せる。

キクラゲはキノコの一種で、クラゲのようなコリコリした食感が特徴だ。日本食品機能分析研究所によると、ビタミンDが豊富で、カルシウムは牛乳以上、食物繊維もキャベツを上回るという。

この栄養価の高さに着目したのが、「かわはら農園」の川原貴光さんだ。しかし中華料理以外に使われる機会は少なく、低価格の中国産におされ国内での生産量はわずかで、長崎県内は時津町を除くと1.7トンだ(2023年度)。

川原さんは6年前からキクラゲの栽培を始めた。きっかけは意外にも子どもたちの柔道だった。「うちの子どもたちに柔道をさせていたんですが、減量が成長期にかわいそうだったので、何かいい食材がないかな、カロリーが無くてと探していてキクラゲがいっぱい出てきて、なんじゃこれというところから始まった」と川原さんは語る。

川原さんの農園では、約110平方メートルの農業用ハウスでキクラゲを育てている。1500の菌床があり、10人がかりで200kgを収穫する日もあるという。

この日は特別に川原さんがすすめるキクラゲ料理をつくってもらった。

準備してもらったのは「キクラゲの刺身」と「キクラゲの天ぷら」だ。

KTN記者:刺身はごりっという食感がしたがぷりぷりっとしつつもシャキシャキ感もあってとてもおいしい。キクラゲの天ぷらもサクッという食感とキクラゲのぷりぷりという食感の2種類を楽しめておいしい

おいしいキクラゲをつくりたいという川原さんには2つのこだわりがある。1つ目は水だ。川原さんは「山水がせっかくあるので、ミネラルたっぷりの山水を全部にかけている」と説明する。

天井からの水はキクラゲの生育に適した60~80%の湿度に保つ。

もう1つが無農薬栽培だ。このため小さな虫がついていたり病気になったりすることもあるが、安全性の高い製品を提供できる。

さらに収穫したキクラゲは丸一日太陽の光を浴びせる。「天日に干すことでビタミンDが30倍以上増える」そうだ。こうしたこだわりが「きみみちゃん」というブランド名で親しまれる高品質なキクラゲを生み出している。