【MotoGP第10戦イギリスGP】Moto2小椋藍選手に何が!? 今季初ポールからまさかの14位

AI要約

小椋藍選手がMotoGP第10戦イギリスGPの予選で自己ベストを更新し、ポールポジションを獲得したが決勝では14位に終わった。

レース中にリアタイヤのグリップ不足が原因でパフォーマンスが低下し、タイヤトラブルが疑われる状況に陥った。

ランキング2位の小椋選手とトップのガルシア選手のポイント差が拡大し、タイトル争いがより熾烈になる展開となった。

【MotoGP第10戦イギリスGP】Moto2小椋藍選手に何が!? 今季初ポールからまさかの14位

 サマーブレイク明けのMotoGP第10戦イギリスGPの予選Q2で、Moto2クラスの小椋藍選手(MTヘルメット - MSI)は2分2秒940というタイムを叩き出しました。このタイムは自身が午前中に記録した2分4秒041を大きく上回り、オールタイムラップ・レコードを更新するものでした。

 小椋選手にとって、今季初、そして2022年マレーシアGP以来となるポールポジション獲得です。ただ、このタイムは小椋選手自身にとって「予想外」のものでした。

「予選は全体的にタイムが上がりましたね。みんな、理由はよくわかっていないと思うし僕もそうなんですけど。みんなタイムが上がったということは、コンディションがそういうことだったとは思います」

「僕のレースペースは悪くはないと思いますけど、(予選2番手のアロン・)カネトがすごく速いので、彼を基準にレースが進むと思います」

 レースに向けてそう語っていた小椋選手ですが、決勝レースは序盤からじりじりとポジションを落としていきます。

 レース序盤、トップのライダーが2分4秒前半で周回しているのに対し、5周目以降の小椋選手のラップタイムは2分5秒台にまで落ちていました。終盤のラップタイムは、小椋選手が想定していたものより1秒ほども遅かったと言います。結局、小椋選手は14位でゴールしました。

 決勝レースで、小椋選手に何が起きていたのでしょうか。

「リアタイヤのグリップが全然なくて、何もできなかったです。2周もしたら、もうだめでした。いろいろな可能性があると思いますけど、原因についてはまだわかっていません。今、言えることはないです」

 小椋選手の今回のタイヤ選択は、前後ともにソフトです。その選択は、優勝したジェイク・ディクソン選手(CFMOTO Indeアスパー・チーム)を含めた全ライダーと同じものでした。

 今季からMoto2、Moto3のワンメイクタイヤサプライヤーはピレリになりましたが、これまでに、レース、予選、セッションを含めて同じような症状があったのか、と聞くと、小椋選手は「ここまでのものは初めてでした」と言います。

「近い症状はカタールでありましたが、カタールはみんな一緒。今回は僕だけでしたから」

 小椋選手は原因がわかっていないと語ってはいましたが、決勝レースの状況とコメントを踏まえると、タイヤに何かしらのトラブルが発生していた、と考えられます。

 チャンピオンシップとしては、ランキング2番手の小椋選手が14位、ランキングトップのセルジオ・ガルシア選手(MTヘルメット - MSI)が16番手スタートから4位でゴールしたことで、ランキングは変わらないものの、ガルシア選手と小椋選手のポイント差は18に広がりました。