【WRC】オジエ、逆転勝利も「いま笑顔を見せるのは難しい」喜びパフォーマンス一切なし「チームの理想からは程遠い終わり方」
AI要約
セバスチャン・オジエがフィンランドラリーで逆転勝利を収めた。
オジエは雨に悩まされる中、豊富な経験を生かして力走し、トップに浮上。
チームの危機を救ったオジエは今季3勝目を挙げ、ランキング2位に浮上。
◇WRC第9戦 フィンランドラリー DAY3＆最終4（SS11～20） 3＆4日 ユバスキラ ペン＆カメラ＝古賀敬介
トヨタガズーレーシング（TGR）のセバスチャン・オジエが、逆転で今季3勝目（通算61勝目）を挙げた。残り2ステージの競技区間（SS）19で大クラッシュを喫した同僚カッレ・ロバンペラに代わり、トップに浮上。フィニッシュ後もクルマの屋根に上って喜ぶパフォーマンスなどは一切せず、「いま笑顔を見せるのは難しいね。チームの理想からは程遠い終わり方だ」と静かに語った。
2022年からスポット参戦に切り替えており、フィンランドは3年ぶりの出場。初めて走るステージもあったうえ、時折降った雨で非常に滑りやすく、トリッキーな路面コンディションになった。多くの選手が苦しむ中、シリーズ8度の王者は豊富な経験を生かして力走。押すときは押す、引くときは引くという駆け引きのうまさを見せ、若き現王者が初の母国V目前でつまずいたチームの危機を救った。
今季ここまで6戦の出場で3勝を挙げ、2位も3回と抜群の安定感を誇る。ドライバーズランキング2位に浮上も、今後の参戦計画については「様子を見て考えるよ」と言葉少な。ロバンペラは無事だったものの、チームはほぼ確実にしていたワンツーフィニッシュを逃し、マニュファクチャラーズランキングでヒョンデに差を広げられた。
