元銀行員が解説!「お金が貯まらない人」が今すぐやるべき6つのこと
2024年第1四半期の家計の金融資産が過去最高を更新し、物価高騰と貯蓄不足の課題が両立している状況。
年代別の平均貯蓄額と中央値から、世帯ごとに貯蓄額の差が大きく、不足している世帯数が多いことが浮き彫りに。
中央値を用いることで、貯蓄状況の実態をより正確に把握できることが示されている。
2024年6月27日、日本銀行が公表した「2024年第1四半期の資金循環(速報)」によると、同年3月末時点の家計の金融資産は2199兆円で過去最高を更新。前年同期比7.1%増となります。
しかしながら、物価高騰が続き「なかなかお金が貯まらない……」という世帯は少なくないはず。
この記事ではそんな悩みを持っている方に、今すぐ実践できる具体的な6つの方法を紹介します。
無駄遣いを減らし、計画的に貯蓄を増やすための簡単な方法を知ることでお金が自然と貯まる生活を目指しましょう。
※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」を参考に、20歳代から60歳代の二人以上世帯と単身世帯における平均貯蓄額と中央値を確認していきましょう。
●年代別「二人以上世帯」の平均貯蓄額と中央値
20歳代
・平均貯蓄額:249万円
・中央値:30万円
30歳代
・平均貯蓄額:601万円
・中央値:150万円
40歳代
・平均貯蓄額:889万円
・中央値:220万円
50歳代
・平均貯蓄額:1147万円
・中央値:300万円
60歳代
・平均貯蓄額:2026万円
・中央値:700万円
●年代別「単身世帯」の平均貯蓄額と中央値
20歳代
・平均貯蓄額:121万円
・中央値:9万円
30歳代
・平均貯蓄額:594万円
・中央値:100万円
40歳代
・平均貯蓄額:559万円
・中央値:47万円
50歳代
・平均貯蓄額:1391万円
・中央値:80万円
60歳代
・平均貯蓄額:1468万円
・中央値:210万円
中央値はデータを小さい順に並べた際にちょうど中央に位置する値であり、極端に低い数値や高い数値の影響を受けにくいという特徴があります。
一方、平均値は極端な数値に影響されやすく、実際の状況を反映しにくいことがあるため、実態をより正確に把握するためには中央値を用いることが望ましいとされています。
これらのデータから中央値が平均を大幅に下回っていることがわかりました。世帯ごとに貯蓄額の差は大きく、貯蓄額が不十分である世帯数が多いということがうかがえます。
次の章では、お金を貯めるために知っておくべきポイントについて解説します。