〔米株式〕NYダウ大幅続落、一時900ドル超の下げ(2日午前11時2分)

AI要約

米株式市場は、7月の米雇用統計が市場予想を下回り、株価が大幅続落している。景気減速への警戒感が強まっている。

米主要企業の決算発表が続く中、インテルが赤字を計上し、アマゾンは成績好調もオンライン売上の伸びが縮小。市場は混乱しており、ダウ平均は大幅下落。

個別の銘柄では、ボーイングやゴールドマン・サックスなどが売られており、アップルは買いが優勢。株式市場は不安定な状況が続いている。

 【ニューヨーク時事】週末2日午前のニューヨーク株式相場は、7月の米雇用統計が市場予想を下回る低調な内容となったことを嫌気した売りに、大幅続落している。優良株で構成するダウ工業株30種平均の前日終値比の下げ幅は一時900ドルを超えた。午前11時2分現在、ダウ平均は909.76ドル安の3万9438.21ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は535.27ポイント安の1万6658.88。

 米労働省が朝方発表した7月の雇用統計で、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は前月比11万4000人増と、伸びは6月(17万9000人増)から大きく縮小した。市場予想(17万5000人増=ロイター通信調べ)も下回った。失業率も4.3%と、前月(4.1%)から悪化。また、5月と6月の非農業部門就業者数は合計で2万9000人下方修正された。雇用情勢の軟化を示す内容を受け、景気減速への警戒感が強まっている。

 一方、米主要企業の決算発表シーズンが佳境を迎える中、インテルが前日引け後に発表した4~6月期決算で2四半期連続の赤字を計上。7~9月期の売上高見通しも市場予想を下回った。アマゾン・ドット・コムが発表した4~6月期決算は、売上高が前年同期比10%増、純利益が2倍となった。ただ、オンライン売上高の伸び減速が示された。この日の市場ではインテルが28%超安、アマゾンは10%超安と大幅下落しており、ダウ平均の下げを先導している。

 ダウ構成銘柄をみると、ボーイング、アメリカン・エキスプレスがそれぞれ5%超安、ゴールドマン・サックスが4%超安と売られている。4~6月期決算が市場予想を下回ったシェブロンは、3%超安。一方、アップルは2%超高と買いが優勢となっている。