ライドシェア、酷暑や花火などイベント時に適用拡大 時間帯などの規制緩和で浸透図る

AI要約

国交省は「日本版ライドシェア」の規制緩和を発表。高温時やイベント時に運行可能に。享受範囲として大都市部など狭く設定。

運転車輌不足や需要増に対応。イベント時の運行も主催者の要請を受けて許可。

日本版ライドシェアは今年4月に導入。国交省は定期的な改善を実施し、浸透を促進。

ライドシェア、酷暑や花火などイベント時に適用拡大 時間帯などの規制緩和で浸透図る

一般ドライバーが自家用車を使い、タクシー事業者の管理下で運行サービスを行う「日本版ライドシェア」について、国土交通省は2日、気温35度以上が予想される時間帯や、花火大会などのイベント開催時にも運行できるようにすると発表した。夏場の酷暑、イベント増に対応する規制緩和で、今月5日以降に順次運行を拡大する。

日本版ライドシェアは現在、全国17地域で実施されているが、時間帯や台数は限定されている。

今回拡大されるのは前々日の午前10時時点で気温の予報が35度以上の時間帯と、その前後1時間。予想される不足車両分を投入できるようになる。対象は配車アプリが普及し、不足車両数が算出しやすい東京23区など大都市部の12地域。

また花火などイベント開催時は、主催者や周辺自治体からタクシー事業者を通じ、各地の運輸局に要請書が提出された場合に、需要増が見込まれる時間帯、不足する車両数の範囲内で運行を許可することにした。

通常のタクシーについては、地域や期間を限定したうえで営業区域外で運行できる制度がもともとあり、国交省では「花火などのイベント時にも制度は利用可」と事業者に通知し、活用を促す。

日本版ライドシェアは今年4月にスタート。7月1日には雨の日に限り、時間帯や台数の制限が緩和された。国交省では適宜こうした「バージョンアップ」を行い、制度の浸透を図る。(織田淳嗣)