米ISM製造業景気指数、7月は46.8に低下 8カ月ぶり低水準

AI要約

米製造業景気指数が低水準で推移し、新規受注の低迷が響いた

生産は第2・四半期に急回復したが、景況感はやや誇張されている可能性あり

価格指数は上昇し、供給業者の納入指数も向上した

米ISM製造業景気指数、7月は46.8に低下 8カ月ぶり低水準

[ワシントン 1日 ロイター] - 米供給管理協会(ISM)が1日に発表した7月の製造業景気指数は46.8と、6月の48.5から低下し、昨年11月以来8カ月ぶりの低水準となった。拡大・縮小の分岐点となる50も4カ月連続で下回った。新規受注の低迷が響いた。

ロイターがまとめた市場予想は48.8への上昇だった。

ただ、第2・四半期の生産は急回復したため、この数字は製造業の景況感をやや誇張している可能性が高い。金利上昇で打撃を受けているものの、状況はISMを始めとする景況感調査が示唆するほど深刻ではないとみられる。実際、政府や米連邦準備理事会(FRB)が発表するデータは業界が安定していることを示唆している。

先行指標となる新規受注指数は47.4に低下した。6月は49.3だった。

生産指数は6月の48.5から45.9に低下した。

価格の指標は6月の52.1から52.9に上昇。

供給業者の納入を示す指数は6月の49.8から52.6に上昇した。50を下回ると工場への納品が速いことを示す。