トヨタに初の是正命令へ 自動車認証不正問題で国交省

AI要約

国土交通省がトヨタ自動車に道路運送車両法に基づく是正命令を出す方針を決定

トヨタが6月に認証試験で不正行為があったことを認め、7車種の不正を発表

国交省は3車種の出荷停止を指示し、立ち入り検査を続ける

トヨタに初の是正命令へ 自動車認証不正問題で国交省

 自動車の型式指定を巡る認証不正問題で、国土交通省は31日午後に、トヨタ自動車へ道路運送車両法に基づく是正命令を出す方針を固めた。関係者によると、国交省の立ち入り検査で新たな不正が判明し、トヨタに業務の是正を強く求める必要があると判断したという。トヨタに是正命令が出されるのは初めて。

 トヨタは6月、7車種の認証試験で、必要な衝突試験を一部行わず、別の部分のデータを流用するなどの不正があったと発表。7月5日には、その他の不正はなかったとして、社内調査を終えていた。

 国交省はトヨタに対し、不正が判明した3車種(カローラフィールダー、カローラアクシオ、ヤリスクロス)の出荷停止を指示。立ち入り検査を続けていた。【原田啓之】