宇佐美鉱油、グッドスピードを子会社化 TOBで90%超の株式取得

AI要約

ガソリンスタンド大手の宇佐美鉱油が中古車販売のグッドスピードを株式公開買い付けし、計91.57%の株式を取得した。

グッドスピードは9月末までに完全子会社化され、上場廃止となる予定。宇佐美は経営再建を目指す意向を示している。

グッドスピードは23年に不正請求や不適切な会計処理が発覚し、経営状態が悪化していた。

宇佐美鉱油、グッドスピードを子会社化 TOBで90%超の株式取得

 ガソリンスタンド(給油所)大手の宇佐美鉱油(宇佐美智也社長、愛知県津島市)は25日、中古車販売のグッドスピードに対し2回目の株式公開買い付け(TOB)を実施し、1回目と合わせて計91.57%の株式を取得したと発表した。これに伴いグッドスピードを7月30日付で子会社とする。

 宇佐美はグッドスピードにTOBを実施する方針を3月に発表した。4月11日~5月23日の1回目のTOBではグッドスピードの株式を計47.65%取得。2回目は6月26日~7月24日に行った。宇佐美は9月末までに強制的に株式を買い取る「スクイーズアウト」を実施し、グッドスピードを完全子会社化する。これにより同社は上場廃止となる予定。グッドスピードは23年に自動車保険金の不正請求や不適切な会計処理が発覚し、経営状態が悪化していた。今後、宇佐美の傘下で経営再建を目指す意向だ。