ドレイクのツアーグッズが商標権侵害の恐れ 「メンバーズ オンリー」が提訴

AI要約

1980年代に流行したジャケットブランド「メンバーズ オンリー」を運営するJRアパレルがラッパーのドレイクを商標権侵害で提訴。ドレイクが「Members Only」Tシャツを無断で販売したことに対し、JRアパレルは製造販売の停止と損害賠償を求めている。

アルバムに収録された曲名に由来する「Members Only」Tシャツが問題となっており、混乱や市場の侵害を懸念。ドレイクが模倣品を販売しているとは非難しておらず、ブランドの損害を主張している。

JRアパレルは直接問題解決を試みたが合意に至らず、現在はドレイクの公式ウェブサイトで「Members Only」マークを使用した商品の販売を停止している。

ドレイクのツアーグッズが商標権侵害の恐れ 「メンバーズ オンリー」が提訴

1980年代に流行したジャケットブランド「メンバーズ オンリー(MEMBERS ONLY)」を運営するJRアパレル ワールド LLC(JR APPAREL WORLD LLC 以下、JRアパレル)は、ラッパーのドレイク(Drake)を商標権侵害で提訴した。アウェイ フロム ホーム ツアリング インク(AWAY FROM HOME TOURING, INC.)が制作したドレイクのツアーグッズにJRアパレルが保有する商標を無断で使用したと主張している。

問題となっている商品は主にTシャツで、“Members Only”という文字がプリントされている。これはドレイクのアルバム「For All the Dogs」に収録されている「Members Only」という曲に由来している。ドレイクは4月に「All A Blur」ツアーを終了し、その後すぐにこれらの衣類の販売を開始した。JRアパレルは、ドレイクとアウェイ フロム ホーム ツアリング インクに対して“Members Only”というマークを使用した衣類の製造販売の停止を求め、損害賠償を請求している。

訴状によると、JRアパレルはドレイクがTシャツに“Members Only”というマークを使用することは、「出所について、消費者に混乱や誤解を引き起こす可能性がある」と述べている。他方で、ドレイクが模倣品を販売していると非難しているわけではなく、JRアパレルが運営する「メンバーズ オンリー」ブランドに対する市場シェアの侵害やブランドを毀損する可能性があると主張する。また、ドレイクが“Members Only”Tシャツを制作したことで、オンラインマーケットプレイスにその模倣品が出回るなど、結果的に模倣品市場を活性化させ、「メンバーズ オンリー」ブランドにさらなる損害を与えていると主張する。

JRアパレルは、4月3日から6月6日の期間中、Tシャツを制作したアウェイ フロム ホーム ツアリング インクと直接問題を解決しようとしたが、合意には至らなかったという。現在はドレイクの公式ウェブサイトで“Members Only”マークを使用した商品は販売していない。