ニルヴァーナと「マーク ジェイコブス」の“スマイリーフェイス”裁判は和解で決着

AI要約

マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)がニルヴァーナのロゴを著作権侵害として訴えられ、6年後に和解することになった。

ニルヴァーナ側は、目が“X”のスマイリーフェイスのロゴを使っており、MJIは一部を変更して商品展開していた。

和解条件の決定までには3週間の猶予が設けられており、具体的な内容は公表されていない。

ニルヴァーナと「マーク ジェイコブス」の“スマイリーフェイス”裁判は和解で決着

「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」を運営するマーク ジェイコブス インターナショナル(MARC JACOBS INTERNATIONAL 以下、MJI)が、ロックバンドのニルヴァーナ(NIRVANA)のアイコンともいえる、目が“X”の形をしたスマイリーフェイスのロゴの一部を変えて使用したことが著作権侵害だとして、2018年にニルヴァーナ側が提訴した件について、両者は和解することで合意した。訴訟提起から和解まで、6年が経過している。両者は今後、和解に向けた条件交渉に入る。

両者とも、メディアの取材には応じていない。

ニルヴァーナ側は、目が“X”の形をし、舌を出したスマイリーフェイスのデザインを使用していた。裁判の過程で、バンドの創設者でボーカルのカート・コバーン(Kurt Cobain)が1991年頃にロゴを作成したと主張している(コバーンはその3年後に死去)。

MJIは、ニルヴァーナのスマイリーフェイスの目の部分を“M”と“J”に変更し、Tシャツやセーター、靴下などにあしらった商品を展開。これをニルヴァーナは「実質的に同一または非常に類似している」と主張した。MJIはニルヴァーナにそもそも権利がないことなどを主張し、ニルヴァーナの訴えに正当な理由はないと反論していた。

7月10日に両者は和解について合意し、和解条件の決定までには3週間の猶予が設けられている。公開されている裁判資料では、和解条件などは明らかにされていない。