〔東京外為〕ドル、152円前後=日銀利上げ観測などで急落(25日午後5時)

AI要約

25日の東京外国為替市場では、日銀の追加利上げ観測などでドルの対円相場が大幅に下落し、152円前後で推移。海外市場からの流れや実需筋の売りが影響している。

前日の海外市場では日銀利上げの観測が重しとなり、ドル円は変動。終盤には売りが再燃し、下値模索となっている。

ユーロも終盤に続落し、対ドルは横ばい圏。為替市場は日経平均株価の影響も受けている。

 25日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日銀の追加利上げ観測などで売りが強まり、1ドル=152円前後に急落している。一時152円20銭台まで下げた後は持ち直したが、終盤に再び売りが強まっている。午後5時現在、152円19~20銭と前日(午後5時、154円58~59銭)比2円39銭の大幅ドル安・円高。

 ドル円は早朝、前日の海外市場で売られた流れから153円90銭台で取引された。午前9時以降、実需筋の売りが強まり、仲値に向けて152円80銭台に急落。正午前後は152円50銭台に続落した。昼すぎには152円20銭台まで売り込まれたが、同水準ではいったん買い戻しが入り、152円90銭台に持ち直した。終盤は、海外勢参入に伴って売りが再燃して、下値模索となっている。

 前日の海外市場では、一部メディアによる日銀利上げの観測報道が重しとなり、欧州時間はじり安に推移し、米国時間の序盤には153円10銭付近に下落。その後、米長期金利の上昇に支援されて154円台に持ち直し、終盤は154円前後でもみ合った。

 東京時間は、売りが再燃して大きく下値を切り下げる展開となった。「日銀追加利上げの観測が引き続き圧迫要因になった」(FX業者)とされる。また、日経平均株価が大幅に下落したことも「ドル円の売りを強めた」(為替ブローカー)という。午後は、持ち直す場面もあったが、終盤に売りが再燃したことから「なお下値を切り下げやすい展開になっている」(大手邦銀)との声が聞かれる。

 ユーロも終盤、続落。対ドルは横ばい圏。午後5時現在、1ユーロ=165円10~12銭(前日午後5時、167円41~43銭)、対ドルでは1.0849~0849ドル(同1.0829~0831ドル)。