JR九州の「130年超え」大規模車両基地、貨物駅用地に移転へ 2031年度末ごろ竣工

AI要約

JR九州は、小倉総合車両センターの機能を移転すると発表。

移転の理由や計画、基地の現状と移転先について詳細に解説。

移転に伴う投資額や竣工予定、跡地の用途についても言及。

JR九州の「130年超え」大規模車両基地、貨物駅用地に移転へ 2031年度末ごろ竣工

 JR九州は24日、「小倉総合車両センター」の機能を移転すると発表した。

 小倉総合車両センターは、西小倉駅付近にある車両基地。車両の大規模な検査や更新・改造工事などを実施できる、同社では唯一の車両基地となっている。同社では、1891年の開設から約130年が経過した本車両基地について、施設・設備の老朽化対応などを目的に、移転する計画を進めているという。

 車両基地の移転候補地は、JR貨物が保有している東小倉駅(貨物駅)の用地。JR九州では、2024年度末の用地取得を目指し、JR貨物と協議を進めている。現在の小倉総合車両センターは、総面積約15.8万平方メートルとなっているが、東小倉駅は約7.8万平方メートルと、約半分の広さとなる。JR九州は、移転に際する基本コンセプトについて、新技術の導入や効率的な検査ラインの構築による「コンパクト化」、検査日数の短縮や省人化による「効率的な車両検査」、太陽光エネルギーの活用やZEB化の実現による「地球環境への貢献」の3点を挙げている。

 車両基地移転の投資想定額は、約480億円。新基地の竣工は、2031年度末ごろを予定する。JR九州は、現在の小倉総合車両センターの跡地の用途については、現在検討中だとしている。