メタ、AIモデル「ラマ3」強化版リリース 言語・数学能力向上
メタ・プラットフォームズが人工知能モデル「ラマ3」の強化版をリリースした。
性能指標は前バージョンよりも高く、8言語で会話できる能力や数学問題の解決能力が向上している。
メタは競合に対抗し、今後ラマのモデルがさらに強化され、AIアシスタントとしての人気が高まる見通し。
Katie Paul
[ニューヨーク 23日 ロイター] - 米メタ・プラットフォームズは23日、人工知能(AI)モデル「Llama(ラマ)3」の強化版をリリースした。
8言語で会話できるほか、プログラム生成能力や複雑な数学の問題を解く能力を従来版より高めた。
性能の指標となるパラメーター(回答を生成するためにアルゴリズムが考慮する変数)の数は4050億と、昨年リリースした旧バージョンから大幅に強化した。
ただ、オープンAIが開発した「GPT─4」のパラメーター数は1兆、アマゾン・ドット・コムは2兆規模のモデルを用意しているとされ、競合の主要モデルを依然下回っている。
メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、ラマの将来のモデルが来年までに競合を追い抜くとの見方を示した。ラマを搭載したメタのAIチャットボットは既に数億人が利用し、今年末まで最も人気のAIアシスタントになる見通しと述べた。
メタはパラメーター数4050億の主力モデルに加え、今春に発表したパラメーター数80億と700億のラマ3軽量モデルについても最新版をリリースする。