【フィリピン】マイニラッド、初の原水貯水池を開発

AI要約

フィリピンのマニラ首都圏西部で水道事業を手がけるマイニラッド・ウオーター・サービシズ(MWSI)は、初となる原水貯水池の開発を発表した。

ラメサにある汚泥をためるラグーンを転用し、深さ6メートルの貯水池を作る計画で、2025年に完成予定。

アンガット・ダムやイポ・ダムの水位が低下した場合に備え、水道水を安定的に供給するための取り組みとなる。

 フィリピンのマニラ首都圏西部で水道事業を手がけるマイニラッド・ウオーター・サービシズ(MWSI)は19日、同社初となる原水貯水池を開発すると発表した。首都圏ケソン市ラメサにある汚泥をためるラグーン(酸化池)を転用する。事業費は6億8,600万ペソ(約18億5,000万円)を見込む。

 ラメサで運営する汚泥池4カ所を改造し、首都圏の水がめとなっているブラカン州のアンガット・ダムとイポ・ダムから取水する原水を貯水する。貯水池は深さ6メートル。約20万立方メートルの原水を貯めることができる。2025年10~12月の完成を予定している。

 マイニラッドは浄水を貯める目的で貯水池38カ所を所有しているが、原水の貯水池を設置するのは同社初となる。アンガット・ダムとイポ・ダムの水位が低下した場合に、貯水池の原水を浄水施設に供給することで、水道水を安定的に供給できるようにする。