ハリス氏支持率、対トランプ氏でバイデン氏上回る勢い-選挙戦一変か

AI要約

バイデン大統領が2024年の大統領選から撤退し、ハリス副大統領を支持する決断を下すことで、世論調査や予測市場に即時の影響が出始めている。

ハリス氏はトランプ氏との直接対決でバイデン氏よりも好結果を残しており、撤退後の世論調査でも支持率が上昇している。

トランプ氏も支持率が上昇しており、それによって選挙戦は一層激化しているが、ハリス氏の登場によって多様な有権者が投票に戻りつつある。

(ブルームバーグ): バイデン米大統領が2024年の大統領選を撤退し、その後継者としてハリス副大統領を支持する決断を下したことは、献金や予測市場、支持者数において、今回の選挙戦に即時の影響をもたらした。

世論調査がこれに追随するかどうかは今後数日に分かるだろう。

バイデン氏による21日の撤退表明以来、初の主要な調査となったモーニング・コンサルタントの全米世論調査で、ハリス氏の支持率は45%と、共和党候補のトランプ前大統領(47%)に2ポイントリードされている。ただし、これは誤差の範囲内だ。バイデン氏は離脱前に6ポイントの差をつけられていた。

ハリス氏の名前が投票用紙に載ると、民主党の助けになり得ると考える理由がある。最近の世論調査では、ハリス氏の方がトランプ氏との直接対決でバイデン氏よりも良い結果を出している。

ハリス氏とトランプ氏の代替対決を示す世論調査では、過去何か月にもわたって、ハリス氏はバイデン氏を数ポイント下回っていた。これらにはブルームバーグ・ニュース/モーニング・コンサルトによる激戦州での調査も含まれ、バイデン氏がトランプ氏に4ポイントの差をつけられる中、ハリス氏はトランプ氏に7ポイントのリードを許していた。

6月下旬に行われた討論会でのバイデン氏のパフォーマンスが振るわなかったことで、この構図が変わり始めた。7月初旬までに、トランプ氏との直接対決でハリス氏はバイデン氏を上回り、21日時点でリアルクリアポリティクスの平均値では1.6ポイント優位となった。

一方でトランプ氏は先週の共和党全国大会後に支持率が上昇し、ファイブサーティーエイトの全米世論調査の平均値では、バイデン氏に対してこれまでで最大のリードを築いていた。

しかし、さまざまな人種の血を持つ59歳の候補者という選択肢が現れたことで、これまで傍観者に回っていた一部の人々、特に若者や女性、人種的マイノリティーの有権者が投票に戻ってくる可能性が出てきた。