あなたがいたから今がある! ブームを作った!! 分岐点になったクルマ5選

AI要約

1980年代後半にRVブームをけん引したパジェロが、高い人気を誇る。

パジェロは1982年にデビューし、矢継ぎ早にラインナップを拡充していった。

パジェロはダカールラリーでの総合優勝や、エボリューションモデルの登場などで人気を集めた。

あなたがいたから今がある! ブームを作った!! 分岐点になったクルマ5選

 SUVブームが長らく続く昨今の自動車市場。しかし、過去を振り返るとそれ以外のカテゴリーにおいても大きなうねりがあったことは周知のとおり。そこで、ここでは各カテゴリーでブームの発端になったクルマを紹介する。

 文/FK、写真/スバル、日産、三菱、FavCars.com

 2019年に販売不振などの理由から国内向けの生産が終了したパジェロ。

 しかし、1980年代後半に火が付いたRVブームではハイラックスサーフやテラノとともにブームをけん引した1台だったことは間違いなく、近い将来に復活するのではないか?との情報も錯綜するほど、いまなお高い人気を誇る。

 パジェロのデビューは1982年5月。翌1983年3月には5ナンバー車を、7月にはロングボディ車を、1985年にはAT車を追加するなど、矢継ぎ早にラインナップを拡充していった。

 1988年9月にもV6ガソリンエンジン搭載車を追加するとともに、ディーゼルターボエンジンもインタークーラーの採用で出力を向上。オフロード性能の向上と扱いやすさを両立するべく、リアサスペンションもリーフ式から3リンク式コイルに改良されている。

 そんなパジェロを一躍有名にしたのは1985年のダカールラリー。この年に初めて総合優勝を飾ると、その後は12回の総合優勝を飾り、クルマ好きなら誰もが知る"陸の王者"の地位を不動のものにした。

 1991年1月には2代目がデビュー。RVブームの追い風もあってビッグヒットとなった2代目だが、そのなかでもトピックとなったのは1997年10月に登場したエボリューションではないだろうか。

 "15年間の集大成"として誕生したエボリューションはラリーフィールドで得た技術をフィードバックし、意のままに走らせられる優れた基本性能と走ることを楽しみながら長距離ドライブがこなせる快適性を兼ね備えた1台として人気を集めた。

 その後は1999年9月に3代目が、2006年10月に4代目が登場するも冒頭で述べた理由により2019年に生産が終了。同年4月にFINAL EDITIONを700台限定で発売し、37年に及んだ長い歴史に幕を閉じた。