物価高・円安で夏休み予算微減 海外旅行の予算も減少 インテージ調べ

AI要約

今年の夏休みは物価高と円安が影響して節約志向が高まりそうだ。

インテージの調査結果から夏休み期間中の予算総額が微減し、国内旅行が中心となる傾向が見える。

海外旅行の予算は減少し、アジアへの渡航が増加するなど、夏の過ごし方に変化がみられる。

物価高・円安で夏休み予算微減 海外旅行の予算も減少 インテージ調べ

 今年の夏休みは物価高と円安が影響して節約志向が高まりそうだ。マーケティングリサーチ会社のインテージの調査結果からこのように予想される。

 調査は2024年6月27日から7月1日に全国15-79歳の男女5000人を対象に実施された。

 これによると、夏休み期間中(7月13日~9月30日)にかける予算の総額は平均5万8561円と昨年の6万146円から微減となった。

 予算が減る理由の1位は「物価高・円安だから」。回答者の7割が「物価高・円安は夏休みの予定に影響する」と回答した。

 夏休みの過ごし方を複数選択で調査したところ、最も多いのは「自宅で過ごす」(36.9%)、次いで「国内旅行(宿泊あり)」(19.1%)、「ショッピングや食事など」(18.5%)。

 「海外旅行」は、昨年は2.0%で前年比2.5倍と大きく増加したが、今年は2.1%と横ばいになった。

 海外旅行の予算は44万3058円と昨年から約7万円減少して前年比86%となった。為替変動も加味すると、前年比は実質75%程度になる。渡航先では、ヨーロッパなどの遠い国が減少しアジアが増加した。

 国内旅行(宿泊あり)の予算は10万2318円と昨年から約2000円増加し、前年比102%となった。

 国内旅行(宿泊あり)の予算が減る理由の1位は「物価高・円安だから」となり、夏休みの予算総額と同様の理由が挙がった。宿泊日数も減少した。

 インテージは「物価高や宿泊料金が高くなっている状況で宿泊日数などの工夫をして予算を抑えた結果、増加が2000円にとどまっていると推察される」との見方を示す。