バイナンスUS、顧客資産を財務省短期証券で運用する承認得る

AI要約

米関連会社バイナンスUSが米国債で特定の顧客資金を運用する許可を得た。

バイナンスUSはSECからの制限から解放されることになった。

バイナンスUSは第三者投資アドバイザーを雇用し、米国財務省証券に顧客資金を投資する許可を得た。

バイナンスUS、顧客資産を財務省短期証券で運用する承認得る

大手海外暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)の米関連会社バイナンスUS(Binance.US)が、連邦裁判官から特定の顧客資産を米国債で運用する承認を7月19日に得た。

この命令により、バイナンスUSは米証券取引委員会(SEC)による制限から解放されることになるという。

バイナンスUSとして営業を行うBAMトレーディングサービス(BAM Trading Services)及びBAMマネジメントUSホールディングス(BAM Management US Holdings Inc)は、コロンビア特別区連邦地方裁判所に対して「BAMの企業資産を投資するために第三者投資アドバイザーを雇用すること」、「一部の顧客資産を米国財務省証券に投資すること」、「暗号資産を非系列の第三者カストディアンまたはカストディアンに移転すること」を求める申し立てを行っていた。

今回この申し立てを裁判所が認めた格好となった。

具体的には、BAMは、その資金が同社やその関連団体に投資されないことを保証する場合に限り、「特定の」顧客資金をサードパーティの投資マネージャーを通じて投資することが命令によって許可された。ただしBAMには、事業経費と業務の詳細を記した月次報告書において、米国債投資の維持に関連するあらゆる費用を概説するデータの提出が義務付けられた。

なおBAMは、暗号資産カストディ会社ビットゴー(BitGo)に保管されている特定の顧客のフィアット(法定通貨)資金を4週間単位で満期を迎える米国財務省証券に投資することも許可された。

なおこれらの資金は、バイナンスの事業体を含む第三者が投資に関与しないことが条件となる。

またBAMは、米国に所在する非系列の第三者カストディアンまたはカストディアンが提供するウォレットで資産を保管し、資産を移転する権限も付与された。