米証券取引委員会が「イーサリアム現物ETF」最終承認、23日より取引開始

AI要約

米証券取引委員会(SEC)が、イーサリアム現物ETF(上場投資信託)を承認。承認された発行者は8社で、7つのETFと2つのトラストが取引開始する。

各社の基本手数料についても公表され、手数料の免除期間や率が異なる。最も手数料が高いのはグレースケールの「Grayscale Ethereum Trust」で2.50%。

取引開始はナスダック、ニューヨーク証券取引所、シカゴ・オプション取引所で行われる。各銘柄は異なる取引所での取引となる。

米証券取引委員会が「イーサリアム現物ETF」最終承認、23日より取引開始

米証券取引委員会(SEC)が、イーサリアム現物ETF(上場投資信託)を承認した。米時間の7月23日より取引開始となる。

承認を得た発行者は、ブラックロック(BlackRock)、フィデリティ(Fidelity)、21シェアーズ(21Shares)、ビットワイズ(Bitwise)、フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)、ヴァンエック(VanEck)、インベスコ・ギャラクシー(Invesco Galaxy)、グレースケール・インベストメンツ(Grayscale Investments)の8社だ。

そして各社によるETFは、ブラックロックの「iShares Ethereum Trust(ETHA)」、フィデリティの「Fidelity Ethereum Fund(FETH)」、21シェアーズの「21Shares Core Ethereum ETF(CETH)」、ビットワイズの「Bitwise Ethereum ETF(ETHW)」、フランクリン・テンプルトンの「Franklin Ethereum Trust(EZET)」、ヴァンエックの「VanEck Ethereum ETF(ETHV)」、インベスコの「Invesco Galaxy Ethereum ETF(QETH)」の7銘柄。

そしてグレースケールの「Grayscale Ethereum Trust(ETHE)」と「Grayscale Ethereum Mini Trust(ETH)」の2銘柄もSECから承認されたとPANewsやThe Blockが報じている。

なおブルームバーグ・インテリジェンスのジェームス・セイファート(James Seyffart)氏はXにて、SECからの公式発行文書がないのはグレースケールの「Grayscale Ethereum Trust」と「Grayscale Ethereum Mini Trust」だけだと報告している。

またセイファート氏によるとブラックロックの「ETHA」はナスダック(Nasdaq)で取引される予定で、グレースケールの「ETHE」と「ETH」、ビットワイズの「ETHW」の3銘柄はニューヨーク証券取引所(NYSE)、そしてフィデリティの「FETH」、21シェアーズの「CETH」、フランクリン・テンプルトンの「EZET」、ヴァンエックの「ETHV」、インベスコの「QETH」の5銘柄はシカゴ・オプション取引所(Cboe)にて取引されるとのことだ。

●各社の基本手数料

公表されている各社の基本手数料は、フランクリン・テンプルトンは2025年1月31日まで、ファンドの最初の資産100億ドルに対する手数料を免除。手数料は0.15%だ。フィデリティは手数料を0.25%とし、2024年末まで免除する。ヴァンエックは、ファンドが上場してから1年間、最初の15億ドルの手数料を免除。21シェアーズの手数料は0.21%で、株式が上場された日から6ヶ月間、または最初の5億ドルのうちいずれか早い方の手数料を免除するとしている。NASDAQに上場するブラックロックのiShares Ethereum Trust」の手数料は株式上場から12ヶ月間、または最初の25億ドルのうちは0.12%で、その後0.25%の手数料としている。またインベスコの手数料は0.25%。現時点で最も手数料が高いのはグレースケールの「Grayscale Ethereum Trust」で2.50%だ。

ちなみに「Grayscale Ethereum Mini Trust」の手数料はファンドが上場してから6カ月間、ファンドの最初の資産20億ドルに対する手数料を免除する。