サイバー防衛企業ウィズ、買収提案断る グーグル親会社と交渉か

AI要約

サイバーセキュリティーの新興企業Wiz(ウィズ)はアルファベットとの買収交渉を打ち切った。

ウィズは新規株式公開に注力することを決定し、買収提案を断った。

グーグルはクラウド事業に積極的に投資しており、買収交渉打ち切りは同社にとって打撃となる。

サイバー防衛企業ウィズ、買収提案断る グーグル親会社と交渉か

[22日 ロイター] - サイバーセキュリティーの新興企業Wiz(ウィズ)は米グーグル親会社アルファベットとの買収交渉を打ち切ったとみられる。ロイターが社内メモを確認した。買収額は230億ドルと報じられ、実現すればアルファベットとして過去最大規模の買収となっていた。

ウィズのアサフ・ラパポート最高経営責任者(CEO)は社内メモで、従来の計画通り新規株式公開(IPO)に注力すると説明。買収提案について「このような謙虚な提案を断るのは難しいが、我々の優れたチームと共にその選択をする自信がある」と述べた。

アルファベットもウィズも、正式には買収交渉を認めていない。ラパポートCEOは社内メモでグーグルやアルファベットには言及していない。

グーグルはロイターのコメント要請には応じていない。ウィズはコメントを差し控えている。

ロイターは今月初め、アルファベットがウィズを約230億ドルで買収する交渉を進めていると関係筋の話として報じた。

ウィズはイスラエルで創業し、現在は米ニューヨークに本社を置く。世界で最も急成長している新興ソフトウエア企業の一つで、人工知能(AI)を活用したリアルタイムの脅威検知・対応を行うクラウドベースのサイバーセキュリティーソリューションを提供している。

グーグルはクラウドインフラに積極的に投資しており、昨年はクラウド事業で330億ドル以上の売上を上げた。買収交渉打ち切りは同社にとって打撃となる。