ソーセージとビールの海!! ザクセンリンクは「ドイツ」のイメージに違わぬMotoGP現場だった

AI要約

2024年のMotoGPシーズンは、すでに7月でサマーブレイクに入っている。筆者は今季のドイツGP取材のため、再びケムニッツを訪れる。

アウトバーンでは速度制限が厳格に守られ、制限速度の変化に適応するドライバーたちの姿が印象的。一般道でも同様に、制限速度が守られている。

ドイツでの初めてのレンタカー運転は、左ハンドルや方向指示器の操作に慣れるのに苦労したが、その時の緊張感は今でも鮮明に覚えている。

ソーセージとビールの海!! ザクセンリンクは「ドイツ」のイメージに違わぬMotoGP現場だった

 2024年も、すでに7月。早いものです。そして、MotoGPのシーズンも、ドイツGPで一区切り。ドイツGPを終えて、現在は8月上旬のイギリスGPまでサマーブレイクに入っています。

 わたし(筆者:伊藤英里)は今季、そんなドイツGPの取材に行くことにしました。ドレスデン空港からレンタカーをピックアップして、南西に80kmほど走ったところにある、ケムニッツという街に向かいます。

 道中は、ドイツの高速道路、アウトバーンを利用します。アウトバーンと言えば「速度無制限」が思い浮かぶ人も多いかもしれませんが、全区間にわたって「速度無制限」というわけではなく、制限速度が設定されている区間もあります。速度無制限の区間から、「ここから120km/h区間」という具合に切り替わるわけです。

 余談ですが、わたしが初めて海外でレンタカーを走らせたのが、ドイツでした。2019年、MotoGPドイツGP取材のために、やはりドレスデン空港からケムニッツに向かったのです。たった1人で、人生初の左ハンドルを握り、「右車線を走るのだ!」と自分に言い聞かせ、そして、右左折で何度ワイパーを動かしたことか……(ヨーロッパ仕様のクルマは、方向指示器のレバーが左なのです)。

 アウトバーンはただただ恐ろしく、ひたすら右車線をキープ。一番左側の車線を走るクルマが、時折レーシングカーのような風切り音を残して走り去る様子に絶句したことを覚えています(いま思うと、ドイツの道は比較的走りやすいと思うんですけどね)。当時はそのくらい、必死だったのです。

 そんなアウトバーンですが、すごいなと思うのが、制限速度の区間が切り替わると、すぐにドライバーがその制限速度にスピードダウン、またはスピードアップすること。これは、一般道路でも同じです。

 例えば50km/h制限の区間では、だいたいみんな、その速度を守って走っています。規則を守るというドイツ人の国民性なのか、あるいはスピード違反に重大なペナルティが科されるのかは定かではありませんが、提示された制限速度がかなり厳密に守られている印象です。あくまでも、わたしが走った道はドレスデン空港からケムニッツと、ケムニッツからMotoGPが開催される「Sachsenring(ザクセンリンク)」まで、という限定的な区間であることを付け加えておきます。