ホンダ 新型CR-V正式発表!プラグイン充電機能を持つ燃料電池自動車「CR-V e:FCEV」は809万4900円なり

AI要約

ホンダは2024年7月18日、新型燃料電池自動車「CR-V e:FCEV」の発売を発表

CR-V e:FCEVは外部から充電可能なプラグイン機能を持つ燃料電池自動車で、航続距離や充電走行可能距離も高い

ホンダとGMが共同開発した新しいFCシステムを搭載し、スペース効率と乗員の快適性にも配慮

ホンダ 新型CR-V正式発表!プラグイン充電機能を持つ燃料電池自動車「CR-V e:FCEV」は809万4900円なり

ホンダは2024年7月18日、新型燃料電池自動車「CR-V e:FCEV(シーアールブイ イーエフシーイーブイ)」を2024年7月19日に発売することを発表した。

ホンダは古くからFCEVの開発に力を注いできた。2002年には「FCX」が、FCEVとして世界で初めて米国環境保護庁およびカリフォルニア州大気資源局認定を取得し、日本と米国でリース販売が開始。

そして2008年には「FCX CLARITY(クラリティ)」、2016年には「CLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル)」のリース販売をそれぞれ開始するなど、FCEVの開発に取り組んできた。

CR-V e:FCEVは、日本の自動車メーカーが発売するモデルとして初めて、外部から充電可能なプラグイン機能を持つ燃料電池自動車となる。

FCEVが持つ長い航続距離と水素の充填時間の短さといった特長はそのままに、家庭や外出先で充電できるプラグイン機能を加えることで利便性をさらに高めている。

これによりCR-V e:FCEVの水素だけでの一充填走行距離は約621km、バッテリーだけでの一充電走行可能距離は約61kmを実現している。

また北米地域や中国などで販売している6代目CR-Vをベースにすることで、SUVならではのユーティリティーやパッケージで個人ユーザーの多様なニーズにも応える。

CR-V e:FCEVでは、コアとなる燃料電池(FC)スタックを刷新するとともに、補機類の合理化や低消費電力化を徹底。新構造のセルユニットの採用や生産性の向上などにより、クラリティFUEL CELLに搭載されていた従来システムに対しコストを3分の1に削減している。

また、耐食材料の適用や劣化抑制制御により、耐久性を2倍に向上させたほか、耐低温性も大幅に向上している。このFCシステムは、ホンダとゼネラルモーターズ(GM)が共同開発し、両社の合弁会社であるFuel Cell System Manufacturing, LLC(米国ミシガン州)で製造される。

CR-V e:FCEVは歴代のCR-Vが培ってきた、SUVならではのゆとりの空間を確保するために、FCシステムとプラグイン機能の2つの主要メカニズムを搭載するスペース効率を徹底的に追求。その上で、乗員が使い勝手のよさや安心感を実感できる工夫を施している。

しっとりとしていて滑らかな触感のステアリングホイールには、シンセティックレザーを使用。新形状のグリップへの巻き込み調整を行うことで、本革と同等の見た目に仕立てている。

まずはFCスタックを核とするFCシステムと、モーターやギアボックス、PCU(パワーコントロールユニット)を一体化した駆動ユニットを組み合わせ、フロントフード下に集約することで居住スペースへの影響を最小化した。

そして荷室部分に設置された水素タンクを棚状の平らな面で覆い、この上面から荷室の後端まで収納スペースを広げることができるフレキシブルボードを設定し、荷室を上下2段に分けて使用可能としている。