ボッシュがJCIの空調事業買収で有力候補、日立との合弁も-関係者

AI要約

独ロバート・ボッシュが米ジョンソンコントロールズインターナショナル(JCI)の空調事業の買収を目指して有力候補に浮上しており、5000億円規模の取引が進行中。

売却交渉では他にもレノックス・インターナショナルやサムスン電子が候補に挙がっているが、ボッシュとの合意が最有力。ただし、最終的な合意に至らない可能性もあり。

日立との合弁会社の株式も売却対象であり、日立も合弁会社株式の売却を検討中。

ボッシュがJCIの空調事業買収で有力候補、日立との合弁も-関係者

(ブルームバーグ): 独ロバート・ボッシュが米ジョンソンコントロールズインターナショナル(JCI)の空調事業の買収を巡り有力候補に浮上していることが明らかになった。これには日立製作所とJCIの合弁会社も含まれる。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

ボッシュは現在JCIと取引の詳細で最終的な協議を進めており、早ければ数週間以内に合意に至る見込みで、規模は5000億円を超える可能性もあるという。

JCIの空調事業売却を巡っては、ボッシュのほか米レノックス・インターナショナルや韓国サムスン電子なども買い手候補に浮上しているとブルームバーグは3月に報じていた。交渉は現在も継続しており、最終的にボッシュと合意に至らない可能性もある。同関係者によると、他の候補も引き続き関心を示しているほか、新たな買い手が現れる可能性もあるとしている。

JCIが現在売却交渉を進めているのは暖房・換気・空調(HVAC)部門の住宅・商業向け事業で、この中には日立子会社の日立グローバルライフソリューションズとJCIの間の合弁空調事業ジョンソンコントロールズ日立空調の株式60%も含まれている。取引の一環として、日立側も同社が保有する40%の合弁会社株式を売却する方向だと関係者は話した。

日立とジョンソンCが空調合弁を売却検討、5000億円規模-関係者 (1)

日立の広報担当者は電子メールで企業価値向上に向けてさまざまな検討を行っているが、現時点で決定した事実はないとコメントした。ボッシュとJCIの広報担当者は企業の慣例としてうわさや臆測にはコメントしないとした。

--取材協力:稲島剛史、Kiel Porter、Manuel Baigorri、Liana Baker、Crystal Tse、Wilfried Eckl-Dorna.

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