米J&J、第2四半期決算が予想上回る 主力薬の販売好調

AI要約

米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が第2・四半期決算を発表し、利益と売上高が市場予想を上回ったことが明らかになった。

主力製品のステラーラやダラザレックスの好調な販売が成績に寄与し、株価は急上昇した。

しかし、バイオ後続品の投入などにより、下期の売上高伸び率が鈍化する見込みであり、1株利益見通しは一部コストにより引き下げられた。

米J&J、第2四半期決算が予想上回る 主力薬の販売好調

Patrick Wingrove Bhanvi Satija

[17日 ロイター] - 米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が17日発表した第2・四半期決算は利益と売上高が市場予想を上回った。血液がん治療薬「ダラザレックス」や乾癬治療薬「ステラーラ」などの好調な販売が寄与した。株価は3.7%高で引けた。

主力製品ステラーラの売上高は3.1%増の28億9000万ドルで、LSEGのデータによると、アナリスト予想の27億7000万ドルを上回った。ダラザレックスの売上高は18.4%増の28億8000万ドル。アナリスト予想は28億6000万ドルだった。

ジョー・ウォーク最高財務責任者(CFO)は決算発表後の電話会見で、ステラーラのバイオ後続品が月内に欧州市場に参入するため、今年下期の医薬品事業の売上高伸び率は鈍化すると述べた。

総売上高は224億ドルで、アナリスト予想の223億ドルを上回った。調整後1株利益は2.82ドルと、こちらもアナリスト予想の2.70ドルを上回った。

2024年通期の総売上高は892億─896億ドルになるとの見通しを示し、従来予想の887億─891億ドルから引き上げた。

一方、通期1株利益見通しは10─10.10ドルとし、従来予想の10.60─10.75ドルから引き下げた。130億ドルでの医療機器メーカー、ショックウェーブ・メディカル買収などの取引に関連したコスト0.68ドルが含まれる。