新型[ノートオーラ]ニスモ4WD初試乗! コーナーの路面喰いつきハンパねえ! R32GT-RのアテーサE-TSの再来か!?

AI要約

2021年秋に発売されたノートオーラNISMOの販売台数が好調で、4WDモデルが求められていた。それに応えて新たに「ノートオーラNISMO tuned e-POWER 4WD」が登場し、そのモデルをテストコースで試乗した。

エクステリアでは、特別仕様車R35GT-R NISMOと同じ色を採用し、4WDモデル専用のデカールや空力デザインを取り入れた。ホイールやリア回りのエアロダイナミクスもNISMO独自のこだわりが見られる。

クルマの見た目だけでなく、走行性能や空力性能にも注目が集まる4WDモデル。2WDモデルとの比較を行いながら、NISMOらしいモダンさと技術が存分に表現されている。

新型[ノートオーラ]ニスモ4WD初試乗! コーナーの路面喰いつきハンパねえ! R32GT-RのアテーサE-TSの再来か!?

 2021年秋の発売開始以降、累計販売台数2万1000台を超え、販売好調のノートオーラNISMO。その一方で、4WDモデルや上級装備を望む声が寄せられたという。そんな声に応えて7月18日に新設定された「ノートオーラNISMO tuned e-POWER 4WD」。そのノートオーラNISMOの4WDモデルを追浜のテストコースで初試乗!

文:ベストカーWeb編集部・小野正樹/写真:ベストカーWeb編集部

 商品コンセプトは「Agile Electric City Racer」=俊足の電動シティレーサー。走行性能の高い4WDを追加したことで、空力性能を向上させると同時にデジタルなモード感とレーシングテクノロジーを融合させたモダンさを表現。

 ボディカラーを見て「おや、この色はR35GT-R NISMOのステルスグレーでは?」と思った方はかなりの通。そう、R35GT-R NISMOの2022年モデルに設定された特別仕様車「スペシャルエディション」に用意されたNISMO専用色の「NISMOステルスグレー/スーパーブラック」と同じ色だ。

 まずはエクステリアから見ていこう。2WDのノートオーラから変更を受けたエクステリアの内容は、ノートオーラNISMO 4WD専用のフードデカールのほか、エアロダイナミクス向上を目的とした、フロントグリル、リアバンパー、アルミホイールの空力デザインへの変更だ。

 フロントボンネット中央のデカールはグロスブラックの地に、4WDをイメージさせるマットブラックの4本のラインを入れて2WDと差別化。

 NISMOが手がけただけあってエアロダイナミクスについても相当力が入っている。4WD化に伴って、2WDモデルからCD値(空気抵抗係数)を悪化させることなく、クルマを浮かせようとする揚力の係数=CL値を向上させた。

 ドラッグ(空気抵抗)の低減を意識し、フロントグリルは開口部を最小化したフラッシュタイプのデザインとした。と同時に、空力性能だけでなく、見た目も大事ということで、硬質でモダンなリフレクションを採用した「クリスタルカットグリル」が煌びやか。

 足元には、4WDモデル専用の7×17(2WDは6.5J)サイズのENKEI製アルミホイールを装着。鋳造だがENKEI独自のMAT工法により、鍛造並みの強度を確保しているところはさすがだ。

 2WD NISMOのホイールと比較して12%の軽量化を果たしたうえで、ノートオーラから20mmローダウンによるドラッグ低減とダウンフォースを向上させている。装着タイヤはハイスペックスポーツタイヤの205/50ZR17、ミシュランパイロットスポーツ4。

 リア回りのエアロダイナミクスはもはやNISMOしかできないかもしれない圧巻レベル。NISMO専用デザインのリアバンパー左右に配されたリアサイドスプリッターは、ボディサイドからの気流のバッサリ、剥離を促すという。

 このルーバーが入ったこの左右のツインウイングは、いかにも空力に効きそうな造形で、見た目もカッコいい。その下の赤いレイヤードリアディフューザーは大型化され、アンダーフロアからの風の巻き上げを抑制、ダウンフォースを強化している。

 実際見た印象は、いかにも「やりすぎ」、「大人気ない」という残念なレベルではないので、50代のおじさんでもイケると思う。