シティグループ、インドで投資銀行部門の人員増強へ

AI要約

シティグループがインドにおける投資銀行部門の人員増強を計画しており、世界最大の成長市場であるインドの株式市場やM&A取引の急増に期待している。

現在30人のディール担当者を抱える同部門は、具体的な数は未定だが今年から来年にかけて相当数増員する予定。

インドの株式取引が急増しており、シティは他のライバル勢を上回る取引を行っている。

シティグループ、インドで投資銀行部門の人員増強へ

Dhwani Pandya

[ムンバイ 17日 ロイター] - 米金融大手シティグループは、インドにおける投資銀行部門の人員増強を計画している。世界で最も急成長するインドで株式資本市場(ECM)とM&A(企業の買収・合併)取引の急増に期待を寄せている。同国投資銀行部門を統括するラフル・サラフ氏が明らかにした。

サラフ氏は具体的な数は確定していないが、今年から来年にかけて相当数増員すると述べた。同部門は現在、約30人のディール担当人員を抱えている。

インドにおける株式取引の急増は、全体的にぱっとしないアジアの中で明るい材料だ。インドのECM取引は米国に次ぐ世界第2位で、2024年上半期の新規株式公開(IPO)案件では同第3位である。

韓国自動車大手、現代自動車のインド法人が30億ドルのIPOを視野に入れているほか、ソフトバンク・グループが支援するインドの電動二輪大手オラ・エレクトリックが株式市場で6億6000万ドルの資金調達を目指しており、この勢いは当面続くと見込まれる。

調査会社ディーロジックのデータによると、シティは今年これまでにインドで63億ドル相当のECM取引と、79億ドル相当のM&A取引のアドバイザーを務めており、ライバル勢のモルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、JPモルガンを上回っている。