英労働党新政権、AIモデルで実効性ある規制を検討へ

AI要約

英労働党新政権が人工知能(AI)モデルの規制を検討する方針を示す。

新政権は具体的な法案には触れず、チャールズ国王が35件余りの法案を読み上げた。

スターマー新首相はAIについて新たな法律を導入すると約束しているが、慎重な姿勢で臨む。

英労働党新政権、AIモデルで実効性ある規制を検討へ

Martin Coulter

[ロンドン 17日 ロイター] - スターマー英労働党新政権は17日、人工知能(AI)モデルについて実効性のある規制を検討する方針を示した。ただ、具体的な法案には踏み込まなかった。

チャールズ国王が議会の開会に合わせて、住宅関連からサイバーセキュリティー対策まで35件余りの法案を盛り込んだ新政権の施政方針を読み上げた。

AIについては「最も強力なAIモデル」の開発に当たる人々に対して要件を課すために適切な法律の制定を目指すとした。

スナク前政権は英国がAIの安全性の分野で世界トップの座に就くことを目標に掲げ、昨年11月に英国で「AI安全サミット」を開催。世界初となる「AI安全研究所」も立ち上げた。AIを狙い撃ちした規制は導入せず、技術面の監督責任をさまざまな規制当局に分散させる方針を取った。

スターマー新首相はAIについて新たな法律を導入すると約束しているが、新政権としては法律の制定に慎重な姿勢で臨むとみられる。