米銀キャピタル・ワン、ディスカバー買収へ融資など2650億ドル約束

AI要約

キャピタル・ワンがディスカバー・ファイナンシャル・サービシズの買収に成功した場合、5年間で2650億ドルを低・中所得者向けの融資や慈善事業、投資に振り向けることを提案。

キャピタル・ワンはディスカバー買収計画に対する反対派をなだめるため、低・中所得者向けに2000億ドルの融資を保持し、350億ドル以上を住宅支援に提供することを表明。

両社が統合すれば、米国最大のクレジットカード発行銀行が誕生する見込み。

米銀キャピタル・ワン、ディスカバー買収へ融資など2650億ドル約束

Michelle Price

[ワシントン 17日 ロイター] - 米銀キャピタル・ワンは17日、クレジットカード大手ディスカバー・ファイナンシャル・サービシズの買収に成功した場合、5年間で2650億ドルを低・中所得者層向けの融資や慈善事業、投資に振り向けることを提案した。

同行は2月、約350億ドルでディスカバーを買収する計画を発表したが、サービス低下につながるとの懸念から複数の地域社会団体が買収に反対していた。今回の提案は、反対派をなだめるとともに規制当局の承認を得やすくする狙いがある。

キャピタル・ワンの提案は4つの地域社会団体の合意を得たもので、統合後の企業が低・中所得者向けに5年間で2000億ドルの融資を維持すると約束。低・中所得者向けの住宅を支援するために350億ドル以上を提供することなども打ち出した。

両社が統合すると、クレジットカード発行で米国最大、資産規模で米国第6位の銀行が誕生する。

連邦準備理事会(FRB)と通貨監督庁(OCC)は19日に買収提案について検討する市中協議を開く予定。