「グリーンソフト」の玉林園、工場増設へ 和歌山県、和歌山市と協定

AI要約

和歌山市内外で人気の抹茶ソフトクリーム「グリーンソフト」などを製造販売する玉林園が工場を増設することを決定。

玉林園は170年の歴史を持ち、生産能力の効率化を図るため、工場増設を計画。

工場増設により新規雇用10人を見込み、県と市と立地協定を結び事業を拡大。

「グリーンソフト」の玉林園、工場増設へ 和歌山県、和歌山市と協定

和歌山県内外で人気の抹茶ソフトクリーム「グリーンソフト」などを製造販売する玉林園(和歌山市)が同市内に工場を増設することを決め、17日、同市役所で県、市と立地協定の調印式を行った。

同社は昭和31年6月の設立で、創業は江戸時代の安政元(1854)年と170年の歴史を誇る。グリーンソフトや食品、茶葉、茶道具を販売し、令和6年4月期の売上高は17億6950万円という。製造や受託製造の拡大を見込み、生産能力の効率化を図るため、工場を増設する。

工場増設は同市出島の本社北側で予定。延べ床面積約2530平方メートルで、令和8年3月に操業開始予定という。投資額は約6億4千万円。3年間で正社員10人の新規雇用を見込む。

増設に伴う事業が県(投資額1億円以上、地元雇用10人以上)や同市(同3千万円以上、同3人以上)の奨励金交付要件を満たすため、立地協定に調印した。

調印式には、尾花正啓市長や大川伸也県商工労働部長、玉林園の林和宏社長らが出席。尾花市長は「全国でもメディアで取り上げられ、和歌山を代表する食品企業として成長されている。地域経済、雇用の面で大きな貢献をしていただける」と述べた。林社長は「資材の高騰など困難な状況が起こっているが、ここでやるべきだと思っている。これを機に新しく今までにない商品の企画も考えているので、ご支援のほどを」と話していた。