東海カーボン、日欧で黒鉛電極生産能力を削減 国内は半減へ

AI要約

東海カーボンは16日、日本と欧州の黒鉛電極生産能力を削減すると発表。2025年7月までに年間5万6000トンから同3万2000トンに削減する。

国内の生産を防府工場に集約し、滋賀工場での生産は25年7月末までに終了。国内の生産能力を約50%削減し、出荷能力は1万2000トン体制とする。

北米拠点での生産能力は変更しない。鉄鋼生産低迷や中国・インド製品の流入で市況は悪化している。

[東京 16日 ロイター] - 東海カーボンは16日、電極事業の構造改革の一環として日本と欧州の黒鉛電極生産能力を削減すると発表した。2025年7月までに年間5万6000トンから同3万2000トンに削減する。

生産能力削減に向け、国内の黒鉛電極生産を防府工場(山口県防府市)に集約し、滋賀工場(滋賀県近江八幡市)での生産は25年7月末までに終了する。国内の生産能力を約50%削減し、出荷能力は年間2万6000トンから1万2000トン体制とする。

北米拠点での生産能力は変更しない。

世界的な鉄鋼生産低迷で電極需要が減少、欧州・アジア市場では安価な中国・インド製品の流入で市況が悪化している。