ロレックス投資の超基本「6世代ごとの違いと中古市場の評価」をプロが解説

AI要約

ロレックスの全体像が把握しにくくなっている現状について

各世代を解説することでロレックスの全体像を理解しやすくする意義

最も古いとされる『4桁世代』の特徴や区分について詳細に解説

ロレックス投資の超基本「6世代ごとの違いと中古市場の評価」をプロが解説

―[腕時計投資家・斉藤由貴生]―

 腕時計投資家の斉藤由貴生です。

 高級腕時計で大人気の「ロレックス」でありますが、今、その全体像を把握するのはなかなか困難になっているかと思います。

 日本で「ロレックスブーム」といわれていた1990年代後半時点では、今よりラインナップ数がシンプルだったため、全体像を把握しやすかったといえます。しかし今では、世代、ラインナップ数が増えてしまったため、ロレックスの全体像を把握するのが難しくなっている部分があります。

 ということで今回は、ロレックスの各世代を解説。世代を把握することによって、ロレックスの全体像がだいぶつかみやすくなると思います。そして、全体像を把握することによって、「穴場モデル」を把握することや、「通な1本」を見つけることができることでしょう。

 古い順にロレックス各世代を見ていきますが、最も古いといえるが『4桁世代』であります。

 本来、ロレックスの歴史においてこの『4桁世代』は最も古い世代というわけではないのですが、現在の中古市場で“一般的に手に入るモデル”という観点では、『4桁』がもっとも古いといって差し支えないといえます。

 4桁世代は生産期間が長く、「いつからが4桁」というのも難しいのですが、いわゆる4桁世代といえるのが1960年ぐらいからだといえます。1960年より前にも、4桁リファレンスを持つモデルが存在しているのですが、それらは“普通の4桁”よりもさらに前といった感じ。1960年代以降モデルよりも何かと『特別感』が強いため、“より古い4桁”と区別したほうが分かりやすいといえます。

 4桁世代を分けるならば、

 ・1950年代=より古い4桁

 ・1960年代~1980年代=4桁世代

 というようになります。

 また、1980年代には「80年代ヴィンテージ」といえるモデルが登場しているため、1980年代は、「4桁」と「80年代ヴィンテージ」が混在していることになります。