ジェーン・ストリート、ミレニアムに勝訴-機密戦略持ち出し巡る訴訟

AI要約

米ヘッジファンド運営会社ミレニアム・マネジメントと元トレーダー2人によるジェーン・ストリート・グループへの訴訟で、ジェーン・ストリートが主張を認められた

元トレーダーらは機密戦略情報の持ち出しが原因ではなく、ジェーン・ストリートの異常な取引活動に起因すると主張していた

マンハッタンの連邦地裁はジェーン・ストリートが非良心的な行為に関与したと認定した

(ブルームバーグ): 米ヘッジファンド運営会社ミレニアム・マネジメントと同社に移籍した元トレーダー2人を相手取り、米自己勘定トレーディング会社ジェーン・ストリート・グループが起こした訴訟で、同社の主張が認められた。

ミレニアムとダグラス・シャデワルド氏、ダニエル・スポティスウッド氏は、ジェーン・ストリートが被ったという損失について、機密戦略情報の持ち出しが招いたものでなく、同社の「極めて異常な取引活動」に起因すると反論していた。

機密戦略はインドのオプション取引に関係することがその後明らかになった。

マンハッタンのニューヨーク州南部地区連邦地裁のポール・エンゲルマイヤー判事は11日、ジェーン・ストリートが本件に直接関係する「非良心的な」行為に関与したとミレニアム側は適切に申し立てを行っていないと認定した。

エンゲルマイヤー判事は「被告側の主張、つまりジェーン・ストリートの最近の損失は自ら招いたものであり、不正な意図を持って今回の訴訟を起こしたという主張は、取引戦略に関するジェーン・ストリートの基本的権利(またはその欠如)について何も語っていない」と判断を示した。

イジー・イングランダー氏率いるミレニアムとジェーン・ストリートは、判決に関するコメントを控えている。

ジェーン・ストリートは、元トレーダー2人と移籍先のミレニアムを今年4月に提訴していた。

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原題:Jane Street Knocks Out Millennium Defenses in Secrets Fight (1)(抜粋)

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