〔米株式〕ダウ続伸、32ドル高=連日最高値のナスダックは急反落(11日)☆差替

AI要約

11日のニューヨーク株式相場は、インフレ圧力減退を示す米物価統計により続伸。ダウ工業株30種平均は前日比32.39ドル高で終了。一方、ナスダック総合指数は急反落。

米消費者物価指数(CPI)の3.0%上昇が市場予想を下回り、FRBの利下げ観測が強まる。ダウはプラス圏を維持しつつも、ハイテク銘柄に売りが出た。

ナスダックはAIブームを受けて過去最高値を更新していたが、この日は半導体株が売られた。9月の米利下げ確率は約84%に上昇。

 【ニューヨーク時事】11日のニューヨーク株式相場は、インフレ圧力減退を示す米物価統計が好感される中、続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比32.39ドル高の3万9753.75ドルで終了。一方、前日まで連日過去最高値を更新していたハイテク株中心のナスダック総合指数は急反落し、364.04ポイント安の1万8283.41で引けた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1億6919万株増の9億7717万株。

 朝方公表された注目の6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.0%上昇。伸び率は3カ月連続で低下し、市場予想を下回った。CPIを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月に利下げに踏み切るとの観測が台頭。心理的な下支え要因となり、ダウ平均は朝方から総じて強含みに推移した。

 ただ、ダウは終日プラス圏を中心とした値動きとなったものの、マイクロソフトなど最近上昇基調のハイテク銘柄に売りが膨らみ、上値も重かった。

 ナスダックは前日まで7営業日連続で過去最高値を塗り替えていた。生成AI(人工知能)ブームが追い風となる中、このところ特に半導体大手エヌビディアに買いが集まっているが、この日は半導体株は売り込まれた。

 CMEグループのフェドウオッチによると、9月の米利下げ確率は約84%と、前日の約70%から上昇した。

 ダウ銘柄では、ホーム・デポが2.8%高。マクドナルドが1.7%高。

 一方、インテルが3.9%安。マイクロソフトが2.5%安。アマゾン・ドット・コムが2.4%安。アップルが2.3%安。