ハイテク企業の大型AI投資、利益への貢献証明する必要-ゴールドマン

AI要約

米大手テクノロジー企業が人工知能に過剰な投資をしているとの懸念が高まっている。

過去1年間にハイパースケーラーと呼ばれる企業が約57兆円をAI向けの設備投資と研究開発に費やした。

投資が売上高や利益にどれだけ貢献しているかが疑問視され、評価引き下げの可能性も示唆されている。

(ブルームバーグ): ゴールドマン・サックス・グループのストラテジストによると、投資家の間では米大手テクノロジー企業が人工知能(AI)に費用をかけ過ぎているとの懸念が強まりつつある。

ライアン・ハモンド氏率いるゴールドマンのチームによれば、アマゾン・ドット・コムやメタ・プラットフォームズ、マイクロソフト、グーグル親会社のアルファベットなど、ストラテジストが「ハイパースケーラー」と呼ぶ企業は過去1年間に設備投資と研究開発で約3570億ドル(約57兆円)を費やした。

この支出の「かなりの部分」がAI向けで、S&P500種株価指数に採用されている企業全体の設備投資・研究開発費のうち約4分の1を占めているという。

ハモンド氏はリポートで「今のハイパースケーラーは、こうした投資が売上高や利益をもたらしていることを最終的には証明する必要がある」と述べた上で、「そうではない可能性が早期の兆候で示唆された場合、評価引き下げにつながる恐れがある」との見方を示した。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、アマゾンの今年の設備投資は630億ドルと、前年の530億ドルから増加する見通しだ。メタやアルファベットの今年の設備投資は過去最高を更新するとみられている。

原題:Goldman Strategists Say Big Tech’s AI Splurge Worries Investors

(抜粋)

--取材協力:Farah Elbahrawy、Michael Msika.

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