エスコン新駅デザイン、赤れんがとカエデの木で「温かみある空間に」

AI要約

北海道北広島市が新しい駅のデザインを公表し、2028年夏に開業を予定していることが明らかになった。

新駅の内観は赤れんがやカエデの木を使い、温かみのある空間を演出することに重点が置かれている。

総工費は117億円で、国の補助金や民間の寄付などで賄われる予定である。

エスコン新駅デザイン、赤れんがとカエデの木で「温かみある空間に」

 北海道北広島市とJR北海道は11日、プロ野球日本ハムの球場「エスコンフィールド北海道」近くにつくる新しい駅のデザインを公表した。改札内の壁や天井に赤れんがとカエデの木を使い「温かみのある空間」をイメージしたという。駅名は今後決める。2028年夏の開業をめざし、今秋にも着工する。

 新駅の内観は、球場エントランスにも使われている赤れんがや「市の木」であるカエデをあしらう構造と照明などで、「来場者を温かく迎える」ことを意識したという。

 総工費は28年度までの5年間で90億円、駅前広場の整備などを含めると計117億円にのぼる。このうち税金が充てられる市の実質負担は、市の一般財源と地方債(借金)を合わせた38億~46億円の見込み。残りは国の補助金や民間の寄付などでまかなう。寄付集めは最大24億円が目標で、主にふるさと納税による「応援」に期待する。返礼品がある個人向けと、返礼品のない企業版の双方で呼びかける。市には新駅周辺の人口増や企業進出による税収増への期待もある。

 新駅は、JR千歳線の上野幌―北広島の間、球場から徒歩4分の場所につくる。(丸石伸一)