鹿児島県の老舗「ざぼんラーメン」が「味千ラーメン」子会社に…後継者不在で株式譲渡

AI要約

熊本県菊陽町にある重光産業が鹿児島ラーメンの老舗「ざぼんラーメン」を子会社化後継者不在を理由に事業継承を進め、6月7日に株式取得を行った重光産業は味千ラーメンを展開する一方、鹿児島市にある7店舗のざぼんラーメンを存続させることを目指す

 「味千ラーメン」を手がける重光産業(熊本県菊陽町)は、鹿児島ラーメンの老舗「ざぼんラーメン」を運営するざぼんラーメングループ(鹿児島市)を株式取得により子会社化した。

 両社によると、同グループは後継者不在を理由に事業継承を進め、6月7日にざぼんとざぼん溝辺の全株式を重光産業に譲渡した。鹿児島県内7店舗の屋号と味はそのままで雇用も継続。同グループの下原弘文代表は退任し、新たに同産業の重光克昭氏が代表に就任した。

 同グループは1946年に「天文館食堂」として創業した。75年に鹿児島市与次郎にざぼんラーメンをオープン。あっさり風味の豚骨スープに、キャベツやチャーシューなどがのったラーメンで知られる。同グループは「従来の味を守りながら、さらなる経営強化を図っていきたい」としている。

 重光産業は国内約70店、海外約630店で味千ラーメンをフランチャイズ展開している。同産業は「ざぼんブランドの存続と価値向上を実現していきたい」とコメントした。