虫が多い季節! 虫が寄ってきにくい、きやすいバイクはあるのか?
暖かい季節になると、街中を飛び回る虫が増える。バイクのカラーリングやライトの種類によって、虫が寄ってきやすさは異なる。
虫が寄ってきやすいバイクは紫外線を出しやすい色で、虫が寄ってきにくいバイクは紫外線を出しにくい色を選ぶことができる。
また、バイク用のライトも虫の集まりやすさに影響を与える。ハロゲンランプは多くの紫外線を放出するため、虫を引き寄せる要因となる。
暖かい季節になると、街中を飛び回る虫がしだいに多くなります。特に自然豊かな場所や、大きな河川の堤防をツーリングしている時に、バイクやヘルメットに無数の虫がぶつかってきたという経験のある人も少なくないでしょう。
この季節にバイクに乗る以上、虫の衝突は避けられないものですが、バイクのカラーリングやライトの種類によって、虫の寄ってきやすさは多少変動します。
では、虫が寄ってきやすいバイクと寄ってきにくいバイクは、それぞれどのような特徴を持っているのでしょうか。
一言で言うと、虫が寄ってきやすいバイクは、紫外線を出しやすく、虫が寄ってきにくいバイクは紫外線を出しにくい、という特徴があります。
多くの昆虫は、紫外線に反応して近づくような「走光性」という特性を持っています。街灯や、キャンプのランタンにたくさんの虫が集まっているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
「飛んで火に入る夏の虫」ということわざの通り、暗いところなどでは、多くの虫が紫外線の光源に向かって集まってきます。
そのため、紫外線を反射しやすい、白や黄色、明るい緑色などの色のバイクには虫が集まってきやすい傾向があります。実際、これらの色は昼間でも紫外線の反射率が高く、遠くからでも目立ちます。そのため、他の色のバイクと比べて虫が飛んでくる確率は高くなります。
一方、黒やダークブルーなどの暗い色のバイクは紫外線をほとんど反射しません。そのため、虫が寄ってくる確率は低くなります。
ただし、街灯などもなくそもそも反射する光がない夜の山道などの場合、カラーリングは大きく影響しないと言えるかもしれません。
そして、虫の寄ってきやすさに影響を与えるのは、バイクのカラーリングだけではありません。
バイク用のライトは、かつてはハロゲンと呼ばれる暖かい光のものが主流でした。ハロゲンランプはその性質上、多くの紫外線を放出します。そのため、街灯などの光と同じように多くの虫を集める原因となります。