〔欧州株式〕軒並み上昇=英0.66%高、独0.94%高(10日)

AI要約

欧州株式市場が軒並み上昇し、英国市場とユーロ圏の動向を報告。

政治リスクへの過度な懸念が和らぎ、金利動向や株価に影響。

株価の動向を牽引した銘柄やセクターの変化を明示。

 【ロンドン時事】10日の欧州株式市場は軒並み上昇した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比53.70ポイント(0.66%)高の8193.51で引けた。

 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は0.94%高、フランスCAC40種指数は0.86%高、ストックス欧州600種指数は0.91%高だった。

 フランス国民議会(下院)総選挙で高まった政治リスクに対する過度な懸念が和らぎ、この日はユーロ圏の国債利回りが低下。金利動向に敏感な不動産株などを中心に買いが入った。英国市場では金属株が上昇をけん引したが、イングランド銀行(中央銀行)高官のタカ派的な発言で8月の利下げ観測が後退し、上値を抑えた。

 FTSEの構成銘柄では、産金大手エンデバー・マイニングが3.86%高、同業フレスニロが3.84%高、賭け屋大手エンテインが3.16%高と上げを主導。一方、会計ソフト大手セージは2.04%安、広告会社WPPは1.86%安、住宅大手バラット・デベロップメンツは1.24%安となった。

 DAXでは、不動産大手ボノビアが4.11%高、高級車メーカーのポルシェが3.94%高、製薬大手バイエルが3.04%高と買われた半面、化学大手BASFは1.20%安、航空機エンジン大手MTUエアロ・エンジンズは0.92%安、素材化学大手コベストロは0.87%安で取引を終えた。