デルタ航空とリヤド航空、北米-サウジ間で戦略的提携 JV視野に

AI要約

デルタ航空とサウジアラビアのリヤド航空が提携し、幅広い特典を提供する戦略的提携を発表。

将来的にはジョイントベンチャーも検討し、両国地域での協力を強化。

提携により、デルタの利用者には新たな目的地が提供されると同時に、リヤドの利用者には米国内外への高い利便性が実現。

デルタ航空とリヤド航空、北米-サウジ間で戦略的提携 JV視野に

 デルタ航空(DAL/DL)とサウジアラビアのリヤド航空(RXI/RX)は現地時間7月9日、北米-サウジアラビア間と以遠の目的地へ向かう乗客に幅広い特典を提供する戦略的提携の覚書に調印したと発表した。

 規制当局の承認を前提に、長期的な関係を想定。インターラインやコードシェア(共同運航)便の乗り継ぎに加え、ロイヤリティ、カスタマー・エクスペリエンス、デジタルトランスフォーメーション(DX)、MRO(整備・修理・分解点検)サービス、グランドハンドリング、訓練など、より広範囲な航空サービスを含む、より深いパートナーシップを想定しているという。

 将来的に両社のパートナーシップを拡大し、両国地域での路線計画や成長に関する協力を可能にするために、ジョイントベンチャー(共同事業)を検討する方針を示した。

 今回の提携で、デルタの利用者は米国とリヤドのキング・ハリド国際空港を結ぶ同社の直行便を含め、サウジアラビア内外の新たな就航地へ向かうことが可能になる。レジャーを楽しむ旅行者に新たな目的地を提供すると同時に、G20加盟国であるサウジアラビアの首都リヤドや以遠への出張者にも新たな機会を創出するとしている。

 一方、リヤドの利用者には、デルタの主要な北米路線網が利用できるようになり、米国内外の目的地への高い利便性を提供する。

 リヤドでは2030年に万博が開催される予定で、サウジアラビア政府は観光分野へ8000億ドル投資するなど、観光を長期的な経済成長計画の柱としている。新興のリヤド航空は2025年に就航する見通しで、来年100周年を迎えるデルタ航空との提携でネットワークを強化する。