サウジアラムコが3年ぶり起債、30億ドル以上の調達目指す-関係者

AI要約

サウジアラムコが3年ぶりに社債を発行し、少なくとも30億ドルの資金を調達する計画

アラムコは年限10年、30年、40年の債券を発行し、新興国市場で最大の発行体となる見込み

投資家からの需要次第で起債額はさらに膨らむ可能性があると報じられている

サウジアラムコが3年ぶり起債、30億ドル以上の調達目指す-関係者

(ブルームバーグ): サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコは3年ぶりに社債を発行し、少なくとも30億ドル(約4800億円)の資金を調達しようとしている。計画に詳しい関係者が明らかにした。

世界最大の石油輸出業者であるアラムコは年限10年、30年、40年の債券を発行する。この関係者によると、債券投資家との会合が9日に開始される予定で、資金は既存の借入金の借り換えと投資プログラムに使用される可能性が高いという。

サウジ政府とその関係機関は、今年に入ってから膨大な額を借り入れており、新興国市場において、中国を上回る国際債券の最大の発行体となっている。巨額の配当金でムハンマド皇太子の経済多角化計画に大きく貢献しているアラムコは、国内で天然ガス生産を拡大し、石油生産を維持するために数十億ドルを費やしているほか、海外での買収も進めている。

投資家からの需要次第では、最終的な起債額はさらに膨らむ可能性がある。 アラムコの広報担当者はコメントを控えた。

アラムコは2019年に初めて社債を発行し、20年には50年債を発行。21年にはドル建てイスラム債を発行した。

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原題:Aramco Seeks at Least $3 Billion in First Bond Sale Since 2021(抜粋)

--取材協力:Anthony Di Paola.

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