関西電力・高浜原発3・4号機、福井県知事が20年間の運転延長を容認する方針表明

AI要約

福井県高浜町の関西電力高浜原子力発電所3、4号機の運転延長が容認される方針が表明された。

運転延長は地元の意向を重視し、高浜町が容認している。

国内で4基の原発が40年を超えて稼働している現状がある。

 来年で運転開始から40年となる福井県高浜町の関西電力高浜原子力発電所3、4号機(出力各87万キロ・ワット)について、同県の杉本達治知事は9日、20年間の運転延長を容認する方針を正式に表明した。関電が40年を超えて運転を続けるための環境が整ったことになる。

 杉本知事は9日午後、報道各社の取材に応じ、「高浜町の意向などを踏まえ、運転延長に理解を示す」と述べた。

 3、4号機は現在稼働中で、3号機は来年1月、4号機は同6月に運転開始から40年を迎える。関電は昨年4月、原子力規制委員会に2基の運転延長を申請し、規制委が今年5月に20年間の運転延長を認可した。

 再稼働の場合と異なり、運転延長に町や県の同意は必要ないが、関電は地元の意向を重視する考えを示しており、高浜町は6月18日に運転延長を容認していた。

 国内で運転開始から40年を超えて稼働している原発は、9日現在で、高浜原発1、2号機(福井県高浜町)、美浜原発3号機(同県美浜町)、九州電力川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の4基。