「三菱倉庫」「大倉工業」の資本力が示す意外な実力…!もう逃げられない!さらなる株主還元が期待できる「珠玉の10銘柄」を一挙公開する!

AI要約

過去3年間の「配当利回りの高い銘柄」のパフォーマンスは、「低配当銘柄」よりも格段に高いことがわかった。

株主還元への圧力が増しており、今後は株主還元を行う銘柄が注目される。

投資アイデアのフレームワークを使用して、業績、自己資本比率、配当性向などを考慮して「還元逆張り株」を見つける方法が解説されている。

「三菱倉庫」「大倉工業」の資本力が示す意外な実力…!もう逃げられない!さらなる株主還元が期待できる「珠玉の10銘柄」を一挙公開する!

過去3年間の「配当利回りの高い銘柄」のパフォーマンスは、「低配当銘柄」よりも格段に高いことがわかった。

前編「「三菱倉庫」は株主還元からもう逃げられない…!ベールに包まれた「優良銘柄」のポテンシャルを暴く「還元“逆張り”投資術」の正しい作法」で紹介したとおり、これからは株主還元への圧力はどんどん増していく情勢である。「おカネはあるけど還元しない」などという企業は、今後アクティビストたちの攻勢にさらされることになる。もう、上場企業にわがままは通用しない。

ということは、いまは低配当でもこれから株主還元をやっていく銘柄が分かれば、有効な投資手段になるだろう。

今回は、そんな「還元逆張り株」をさがして、今後の期待の銘柄群を紹介しよう。

では、実際にどういった属性の銘柄を抽出していけば、この改善ポテンシャルを具現化させることができるだろうか。

まず、業績が堅調か否かは単純に予想増益率を見ればいいだろう。そして、余裕資金を保有しているか否かについては、一般的に用いられる項目として自己資本比率の高低を判断基準にするのが無難だ。

自己資本比率は、データベースを持たない個人投資家であっても決算書などから簡単に取得、計算することが可能な点も魅力的だ。配当支払いの積極性については、こちらもシンプルに配当性向を見ればいいだけだろう。配当性向も、短信などの一株当たり配当額を一株当たり純利益(EPS)で除せばいいだけなので、誰でも簡単に計算することができる。

具体的な高低の基準だが、あくまで目安としては、TOPIXのコンセンサス予想配当性向が概ね34%程度、自己資本比率の集計値が33%(金融銘柄を除く)となっている。

図:TOPIXの配当性向と自己資本比率

そのため、投資アイデアのフレームワークに当てはめて考えれば、配当性向がこの値を下回り、自己資本比率がこの値を上回っていれば、大枠として「余裕資金が豊富だが還元を頑張っていない」銘柄を抽出することが可能となる。

業績が堅調かどうかは、今期予想の純利益成長率がプラスであることを条件とすればいいだろう。もし減益予想の場合は、いかに余裕資金があっても増配に対して保守的なスタンスを維持してしまうことが予想されるため、この点は補足情報としてしっかりと見ておいた方が無難だ。