5月の定時到着率、JAL ・ANAのトップ10入り続く=英Cirium調査

AI要約

英国のデータ分析会社「シリウム」が公表した2024年5月の航空会社別の定時到着率によると、アエロメヒコ航空が2カ月連続でトップ、日本勢も上位10社に入った。

航空会社は「グローバル」部門と5地域別に分類され、LCCも別カテゴリに。定時到着率15分未満の遅延を定義。

アジア太平洋部門ではJALが1位、様々な航空会社がランクイン。運航数やコンプリーションファクターも報告されている。

5月の定時到着率、JAL ・ANAのトップ10入り続く=英Cirium調査

 英国のデータ分析会社「シリウム(Cirium)」が公表した2024年5月の航空会社別の定時到着率によると、運航規模の大きな航空会社を示す「グローバル(全世界)」部門は、アエロメヒコ航空(AMX/AM)が2カ月連続でトップとなった。トップ10圏外が続いていた日本航空(JAL/JL、9201)と全日本空輸(ANA/NH)の日系大手2社は、2カ月連続で上位10社に入った。

 航空会社別のデータでは「アジア太平洋」と「北米」「欧州」「中南米」「中東・アフリカ」の5地域別に集計。便数や提供座席など運航規模が大きく、アジアや欧州、北米など3地域以上に就航する航空会社を「グローバル」とし、定刻に対して15分未満の遅延を「定時到着」と定義する。

 このほか単一機材で運航している航空会社など、LCC(低コスト航空会社)各社を中心として「LCC」に分類。LCCの区分は、国連の専門機関ICAO(国際民間航空機関)のカテゴリーに準拠した。

◆グローバル

 全世界の航空会社を対象にした「グローバル」部門は、アエロメヒコが1位を獲得。定時到着率は86.75%、運航便数は1万7164便、運航の完了・達成率を示す「コンプリーションファクター」は99.39%だった。日本勢は2022年11月から1年7カ月連続で首位を逃している。

 2位はチリのラタム航空(LAN/LA)で定時到着率が86.65%、3位はJALの86.40%。4位はスペインのイベリア航空(IBE/IB)で86.17%、5位はサウジアラビア国営のサウディア(前サウジアラビア航空、SVA/SV)で86.09%だった。

 日本勢はトップ10に2社がランクイン。ANAが7位となり、定時到着率が84.89%だった。

◆アジア太平洋

 アジア太平洋は、JALが1位を獲得。定時到着率は86.40%、運航便数は2万6676便、コンプリーションファクターは99.39%だった。

 2位はベトナム航空(HVN/VN)で定時到着率が85.11%、3位はANA(84.89%)だった。4位はニュージーランド航空(ANZ/NZ)で83.99%、5位はタイ・エアアジア(AIQ/FD)で83.55%だった。