アルピコの県内完結する特急バス「雷鳥ライナー」は新聞配達も担ってるってマジ?

AI要約

特急バスに乗車して長野県大町市を訪れる。立山黒部アルペンルートの玄関口であるこの街は観光客でにぎわっており、北アルプスの雄大な景色や美味しい地元料理が楽しめる。

特急バス「雷鳥ライナー」は長野と信濃大町を結ぶ便で、1日5.5往復運行している。観光客や地元の移動手段として利用されており、便利な交通手段として活躍している。

特急バスは座席指定ではなく自由席だが、満席時は乗車できない。乗車手続きは券売機を利用し、現金やタッチ決済で料金を支払うことができる。

アルピコの県内完結する特急バス「雷鳥ライナー」は新聞配達も担ってるってマジ?

 現在の高速バスは都市間を高速自動車国道で結ぶバスを指す場合が多い。もちろん明確な規定はなく事業者により種別設定は異なるが、同一県内完結の路線や有料道路しか通行しない路線を「特急バス」としているところもある。今回はその特急バスに乗車したのでレポートする。

 文/写真:東出真

編集:古川智規(バスマガジン編集部)

(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)

 今回乗車するのは長野県大町市だ。長野県の北部に位置し、長野県から富山県へ抜ける立山黒部アルペンルートの玄関口となる街である。鉄道を知る方には信濃大町といった方がピンとくるかもしれない。

 オンシーズンは多くの観光客が黒部ダムのある扇沢へ向けてバスに乗り込む。雄大な北アルプスを望むことができ、3000m級の山々が見せてくれる風景には圧倒される。

 その北アルプスからの雪解け水が湧き出すことにより美味しい酒や蕎麦などが有名である。そんな観光の出発点ともなっているのが前述したJR信濃大町駅である。

 筆者が着いた朝も扇沢駅へ向かうバスが待機していて、たくさんの乗客が出発を待っていた。今回はこちらではなく、隣のバス停で待機する。定刻にロータリーにバスがやってきた。これが今回乗車する特急バス長野行きである。

 この特急バスは通称「雷鳥ライナー」と呼ばれ、長野と信濃大町を1日5.5往復している。起点は朝の1便を除き扇沢駅となっていて立山方面から来た観光客が一気に長野市まで移動することが可能だ。

 また長野からの朝の初便は善光寺大門が起点となっており、善光寺参りやその周辺のホテルに宿泊している観光客が扇沢駅まで乗り換えなしで向かうことができる。

 この日は大町温泉郷を経由して到着した便で、すでに数名の乗車があった。乗車の手続きを済ませ空いている座席に座った。座席指定ではないので自由席だ。

 ただし座席定員制なので満席の場合は乗車できない。運賃は乗車口に券売機が埋め込まれ、座席券が出てくる仕組みだ。現金の他にタッチ決済対応のようだ。